レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

セリフサービス「注文の多い料理店?」

2016-04-08 01:35:06 | 小説

セリフサービス「注文の多い料理店?」

 「あれっ?」
 「おお」
 直哉と龍之介がふと気づくと、
 二人は「閉店」と書かれた見覚えのある店の前に立っていた。
 「夢かあ?」
と、
 龍之介が言ってから手に持っている封筒を見て、
 「やっぱり、夢じゃなかったぞー」
と言って、
 慌てて、
 その封筒の中身を見ようとすると直哉がその手をつかんで止めた。
 「これって、学校で読まされた、
 えーと、
 そうだ!
 
 注文の多い料理店、

 みたいにバカされたんじゃないのかな」
 「注文の多い料理店?
 何だっけ?」
 「夏休みの宿題で読書感想文、
 書かされたじゃないか。 
 で、
 一緒に誰かのパクって担任に怒られただろ」
 「俺、忘れたなあ。
 しょっちゅう怒られてたからなあ」
 「えーと、あの話しのオチは?」
 「直哉、ちゃんと読んだのかよ?」
 「うーん...
 なんか怖いオチだったような」
 「えー...
 じゃあ、この封筒開けると、
 ジジイになるとか?」
 「それは浦島太郎だろう?
 えーと...」
 直哉は封筒を持ったまま、考え込んだのだった。


(つづく)



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