レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説18「幸運の像編68」

2009-08-19 21:52:05 | 小説
カミサン伝説18「幸運の像編68」

 「それは違うぞお!」
 かおむの説明に龍之介は首を振る。
 「どうしてだすかあ。ちゃんと説明するだすよ」
 「こっちの像は直哉の形見だよ。
 それで、こっちは先生から貰った奴だぞお」
 「うーん。
 そうすると、一つが復活の像だすか。
 そして、もう一つがインチキな像だすか」
 あおむが首を傾げる。
 「インチキでもいい像だぞ」
 「うーん、
でも、あのとき見えたんだよなあ。
 兄貴も見たんだろう」
 「おー、だすが」
 「どういうことですの?」
 マジメの母親が首を傾げると、
 「俺、やるよー」
 龍之介は泣きながらそう言って、
二つの像を磨きだした。
(続く)
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。