カミサン伝説18「幸運の像編68」
「それは違うぞお!」
かおむの説明に龍之介は首を振る。
「どうしてだすかあ。ちゃんと説明するだすよ」
「こっちの像は直哉の形見だよ。
それで、こっちは先生から貰った奴だぞお」
「うーん。
そうすると、一つが復活の像だすか。
そして、もう一つがインチキな像だすか」
あおむが首を傾げる。
「インチキでもいい像だぞ」
「うーん、
でも、あのとき見えたんだよなあ。
兄貴も見たんだろう」
「おー、だすが」
「どういうことですの?」
マジメの母親が首を傾げると、
「俺、やるよー」
龍之介は泣きながらそう言って、
二つの像を磨きだした。
(続く)
「それは違うぞお!」
かおむの説明に龍之介は首を振る。
「どうしてだすかあ。ちゃんと説明するだすよ」
「こっちの像は直哉の形見だよ。
それで、こっちは先生から貰った奴だぞお」
「うーん。
そうすると、一つが復活の像だすか。
そして、もう一つがインチキな像だすか」
あおむが首を傾げる。
「インチキでもいい像だぞ」
「うーん、
でも、あのとき見えたんだよなあ。
兄貴も見たんだろう」
「おー、だすが」
「どういうことですの?」
マジメの母親が首を傾げると、
「俺、やるよー」
龍之介は泣きながらそう言って、
二つの像を磨きだした。
(続く)