レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

もとこもとめ伝説以下略「父探し?」

2013-08-10 22:37:20 | 小説

もとこもとめ伝説以下略「父探し?」


 「先生の勘違いです」
 「相手は龍之介くんのおじさんじゃないのだすか」
 「違うんです」
 「ああ、じゃあ、龍之介?
 あのキモいのがあなたの趣味なの?」
 「ですから、違うんです」
 口べたのひさめはうまく説明できない。
 「相手は誰でも、
 もういいだすよ。
 僕がパパでいいだすから」
 「でも、
 先生が教え子に手を出したことになると、
 学校をやめなきゃいけなくなりますよ。
 それは困ります」
 もとえが何故かそんなことを言うと
 「もとえ先生、僕の気持ちをわかってくれていただすか。
 ありがとうだす。だすが、うーん」
 「龍之介でいいから問題は今後よ」 
 「そうだすな。
 龍之介を呼んでくるだすよ」


 訳のわからないまま龍之介はかおむに呼ばれて保健室に来た。
 後ろから直哉とやすおがついて行くと、アリハとソラも続く。
 「君たち、友達を心配するのはわかるだすが、まあ、いいだすよ。
 外でおとなしくしているだすよ」
 尾行に気づいたかおむはそう言って、
 直哉たちを外で待たせて龍之介を保健室の中に連れて行く。
 龍之介は保健室に入るといきなり、
 もとえに右ほほを思い切りビンタされる。
 「獣!
 あんたの責任が一番重いのよ」
と龍之介は理由もなくヒステリックなもとえにビンタされて、
 むっときて言い返そうとしたところを
今度は左ほほをかおむにげんこつで殴られる。
 みかけによらず、
 凄いパンチで龍之介は頭がクラクラして、
 思わず
 「すいません」
と謝ってしまったのだった。
 「すいませんで済んだら、
 警察いらない
って何回も私は言ってるでしょう。
 この獣!」
 もとえはまた右ほほをビンタする。
 「大丈夫だすか?
 僕は左手が痛いだすよ。それよりだすな。
今後どうする気だすか」
 かおむは左手を痛そうにさすりながらそう言う。
 盗み聞きしていたソラが
 「どうするのよ。直哉くん、あんたが悪いのよ」
と、
 自分のことを棚にあげてそう言うと、
 何故か事態を把握しているやすおが、
 「スニーカーおじさんに頼むしかないな」
と、
 直哉がぞーとするようなことを言ったのだった。


(続く) 




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