レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「ミカエルの不気味な笑い声と視界」

2011-01-28 01:49:15 | 小説
本編リメイク「ミカエルの不気味な笑い声と視界」

「おい、ミカエルには、
俺たちが見えてんのかな?」
二つの仮面から聞こえた不気味な発言
を聴いたので、
木太郎は、
声とは反対側に進むあおむの方を向くと、
後ろから、
あおむにそっと囁く。
「多分、
僕らはミカエルの視界には入ってないだす。
僕らの声が聞こえなくなったから、
あんなことをわざと言ったんだすよ」
あおむが木太郎に囁き返す。
「ならいいけどなあ。
ミカエルが狙撃銃持っていたら、
一発でやられそうだからな」
「ゲームのやり過ぎだすよ。
やるならとっくにやってるだすよ。
いいだすから、
あの声が聞こえなくなるまでゆっくり後退するだすよ」
あおむは木太郎に小声で言うと、
木のある方向とは逆にそのまま前進した。 
いつきとエイタは木の方を向いたまま、
ゆっくりと後ずさりした。
「フォフォフォ、
逃げた、逃げた!」
「フォフォフォ、
チキンハートめ!」
二つの仮面からは
また同じような不気味が声が発せられた。
「無視だぞ。いいな」
エイタがいつきに囁くと、
「ああ、あんなこと言って挑発するとは、
本当は逃げて欲しくないんだろうな」
いつきも笑いながら、
エイタに囁き返した。
その後も、
仮面からは挑発するように、
不気味な声が聞こえたが、
4人は不気味な声が聞こえなくなるまで一度、
戻ったのだった。
「ふー。
ここまで戻れば大丈夫だすな」 
「あー」
「でも、ミカエルもしつこいというか、
意地悪というか」
あおむ、いつき、木太郎が、
それぞれ何か小声で言った後、
「それよりも、問題は次だよ。
あの木の右から回るか、
左から回るかだよ。
近そうなのは左だが、
そこには木があるから、
さっきの感じだと、
木が遠くにしか見えない、
右から迂回した方がいいかもしれないが、
どうかな?」
と、
エイタが言うと、
「俺はエイタと同意見だ」
と、
いつきはエイタに賛成したが、
「僕は左の方がいいと思うだすよ。
木は気になるだすが、
逆にそれが怪しいだすからな」
「そうだな。
ああやって、脅して遠回りさせる気かもしれないからな」
と、
あおむと木太郎は
反対のことを言ったのだった。
(続く)


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