レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「あおむの推理」

2013-03-11 10:05:06 | 小説

「椅子クソ兄弟再登場!逆サクラあおむの探偵ごっこ」「あおむの推理」




 あおむは考えた。

 
 今回の実行犯はサルエ。
 しかし、
  サルエの背後に、
 あの屋敷の元持ち主マツゾウの遺産を独り占めしようとしている人間がいる。
 その人間はマツメかウメナ。
 信じられないことだが、
 相続人の候補はもう他にはいないので、それ以外にはありえない。
 実際、
 マツメとウメナの母か父が違うということから、
 この前提は間違いないだろう。
 問題は、
 どちらがサルエと組んで相手を殺そうとしていたかだ。
 かおむの考えではマツゾウの実子はマツメ、
 自分の考えではマツゾウの実子はウメナ。
 マツゾウのDNAを鑑定できる資料がないので、
 どちらが真実かはわからない。 
 恐らく、
 マツゾウはどちらが実子かは知っていただろうから、
 真の遺言書が見つかれば結論は出るだろう。
 しかし、
 一つだけ、
 あおむにはわからないことがあった。
 何故、
 マツメが、
 自分とかおむに、あの宝石箱の捜索を依頼したのだろうか、
ということだった。
 ウメナもマツメのように自分たちを信じていたようには思えないが、
反対していた様子はまったくなかった。
 自分たちが宝石箱の捜索に入ることを嫌がっていたのはサルエだけのように、
あおむは感じていたのだ。
 しかし、
 あおむの推理の前提にあるように、
 二人のうちどちらか一人が、
 サルエと手を組んでいたのであれば、
 今や世界的に名声のある自分たちに捜索を依頼しただろうか。
 

 あおむは何か違和感を憶えていたのだった。

(続く)








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