レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作ディープ(?改)「意外な悪魔の正体?」

2015-06-18 01:19:05 | 小説

新作ディープ(?改)「意外な悪魔の正体?」

 
 永久は、 
 「わかった。
 結論から言うよ。
 今回の悪魔のような犯人は、
 もとめ先生。
 あっ、先生いらないな。
 で、
 共犯というか、
 利用されたのがアスカちゃんとチウメちゃんだ
 あのホウセイ宛の文書ファイルは、
 もとこの潔白を証明するためのものというより、
 もとこの行為がただのいたずらで、
 もとこと半姉妹である、
 自分の血は汚れていなく、
 自殺する必要もないということにするために
周到に用意したものなんだ」
と、
 自信ありげにそこまで話したところで、
 「永久、じゃあ、何故、もとめ先生は自殺したんだよ?
 おかしいじゃないか」
と、
 木太郎が鼻をひくひくさせながら言うと、
 「俺のさっきの話しを聞いてなかったのかよ。
 今回の事件が例の万引き写真を利用して
完全犯罪を企んだ人間の計画が、
 あるハプニングから失敗した事件だということを。
 俺が今話したその人間が、
 もとめなんだよ!」
 永久は今度はもとめの名前を呼びつけにして、
強い口調で断言したのだった。
 そして、
 永久は自分が推理した内容を、
 要約すればもっと短くできるのに、
 長々と話し始めたのだった。
 一応、
 木太郎も、
 ホウセイも、
 その推理を最後まで口を挟まず、聞いていたが、
 永久が満足げに話し終えると、
 ホウセイは腕を組んだまま、
 木太郎は鼻をほじったり、股間を掻いたりして、
 それぞれ納得できない、
という表情のまま黙り込んでいた。
 「何だよ。
 二人とも、
 俺の推理に不満があるようだな。
 なら、
 疑問点を話してみろよ。
 今、話したとおりなら、すべて辻褄は合うんだぞ」
と、
 二人の顔を順に見たのだった。
 すると、
 「たしかに、
 もとめ先生が、
 結果的に自殺するハメになったところまではな。
 だけどな...」
 ホウセイはそこまで話して、
 まだ、
 永久の推理に反論するだけの考えがまとまっていなかったので、
口籠もってしまったのだった。


(続く)



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