レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー「本題」

2016-03-23 07:24:29 | 小説

サクラナ外伝フォー「本題」


 そんなウメナを見て、
 あおむは彼女の機嫌がよくなったと感じたのか、
 「コーラもおつまみも揃ったことだすし、
食べ方はお好み
ってことで、本題に入るだすかな」
と言い出してから、
 もう一度、ウメナの方をちらっと見てから、
 「で、さっきの写真映りでは、
ちょい綺麗なお嬢さんは何やってんすかなあ?」
と、ウメナに気を遣いつつも
今度はトンペイがヘソを曲げそうな言い方をしたが、
 トンペイは客商売のせいかそんな物言いには慣れているのか、
 相変わらず上機嫌のまま、
 「それが寿司屋のお嬢さんなんすよ」
と、
 まるで早く訊いて欲しかったように嬉しそうに言った。
 「まさか、僕たちと同じ一人子なんだすかな?」
と、
 あおむが目を丸くして訊くと、
 「そうなんす。
 で、大将が凄い乗り気なんすよ。
 そのお嬢さんのおとうさんもかなりの腕らしいんすよ。
 って、ことはすね」
 あおむは、
 トンぺイが上機嫌だったのは、
相手が見合写真を見る限り美人
というより、そこがポイントだった
と感じたのか、そこでわざと話しを遮るように、 
 「あの厳しい大将がトンちゃんを認めた
ってことだすよなあ」
と、
 わざとか驚いたような表情で言ったのだった。

(続く)

 
 



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