偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」38
ショウタの部屋に行くと、
酒にもともと弱いユミコは、
酒に強いショウタにどんどん酒を薦められて、
先に酔いつぶれ、
ソファーの上で横になるとそのまま寝てしまったのだ。
三郎は、
何回か起こしたが、
ユミコは起きる気配がなかったので、
「居候のくせに、だらしない女だな」と、
わざと怒ったフリをして、
「こいつを頼んだぞ。
こいつに酒を飲ませたのはおまえだからな。
責任とれよな!
俺は不愉快だから帰る。
ユミコには、
俺が凄く怒っていたので、
起きたら電話するよう伝えておいてくれ。
反省していないようだったら、
俺は居候させないと断るから、
おまえのところにしばらく居候させてくれ。
ただ、
このことまでは、
ユミコに言わないでいいからな。
じゃあな」
「本当に、
俺の部屋にこのまま残していってもいいのか?」
「だから、こいつを酔わせたのは、
おまえの責任だから、当たり前だろ。
こいつはただの居候だしな。
それに、考えてもみろ、
こんな酔っぱらい
を無理矢理起こして、
タクシーに乗せて吐かれたら困るし、
ここに寝かせておいて方が、
本人も楽だろう。
そのまま、
そこで寝かせて、
掛け布団でもかけてやれば、
明日の朝には目を覚ますだろう。
あとは本人次第だ。
ああ、あと、おまえは紳士だから、
大丈夫だと思うが、
くれぐれも変な気は起こすなよ。
じゃあ、よろしくな」
三郎は、
心配そうにユミコを見るショウタにそう言うと、
部屋を出ていった。
ショウタは三郎が出ていったあと、
掛け布団をユミコにかけてあげると、
ユミコの可愛い寝顔を見たあと、
三郎に変な気は起こすなよ
と言われたことを思い出し、
一人、首を横に振ると、
自分のベッドに横たわったのだった。
こうして、
三郎の稚拙
とも思われた計画は最初の段階ではうまくいったのだった。
(続く)
ショウタの部屋に行くと、
酒にもともと弱いユミコは、
酒に強いショウタにどんどん酒を薦められて、
先に酔いつぶれ、
ソファーの上で横になるとそのまま寝てしまったのだ。
三郎は、
何回か起こしたが、
ユミコは起きる気配がなかったので、
「居候のくせに、だらしない女だな」と、
わざと怒ったフリをして、
「こいつを頼んだぞ。
こいつに酒を飲ませたのはおまえだからな。
責任とれよな!
俺は不愉快だから帰る。
ユミコには、
俺が凄く怒っていたので、
起きたら電話するよう伝えておいてくれ。
反省していないようだったら、
俺は居候させないと断るから、
おまえのところにしばらく居候させてくれ。
ただ、
このことまでは、
ユミコに言わないでいいからな。
じゃあな」
「本当に、
俺の部屋にこのまま残していってもいいのか?」
「だから、こいつを酔わせたのは、
おまえの責任だから、当たり前だろ。
こいつはただの居候だしな。
それに、考えてもみろ、
こんな酔っぱらい
を無理矢理起こして、
タクシーに乗せて吐かれたら困るし、
ここに寝かせておいて方が、
本人も楽だろう。
そのまま、
そこで寝かせて、
掛け布団でもかけてやれば、
明日の朝には目を覚ますだろう。
あとは本人次第だ。
ああ、あと、おまえは紳士だから、
大丈夫だと思うが、
くれぐれも変な気は起こすなよ。
じゃあ、よろしくな」
三郎は、
心配そうにユミコを見るショウタにそう言うと、
部屋を出ていった。
ショウタは三郎が出ていったあと、
掛け布団をユミコにかけてあげると、
ユミコの可愛い寝顔を見たあと、
三郎に変な気は起こすなよ
と言われたことを思い出し、
一人、首を横に振ると、
自分のベッドに横たわったのだった。
こうして、
三郎の稚拙
とも思われた計画は最初の段階ではうまくいったのだった。
(続く)