レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」38

2011-01-07 00:10:12 | 小説
偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」38

ショウタの部屋に行くと、
  酒にもともと弱いユミコは、
酒に強いショウタにどんどん酒を薦められて、
先に酔いつぶれ、
ソファーの上で横になるとそのまま寝てしまったのだ。
三郎は、
何回か起こしたが、
ユミコは起きる気配がなかったので、
「居候のくせに、だらしない女だな」と、
わざと怒ったフリをして、
「こいつを頼んだぞ。
こいつに酒を飲ませたのはおまえだからな。
責任とれよな!
俺は不愉快だから帰る。
ユミコには、
俺が凄く怒っていたので、
起きたら電話するよう伝えておいてくれ。
反省していないようだったら、
俺は居候させないと断るから、
おまえのところにしばらく居候させてくれ。
ただ、
このことまでは、
ユミコに言わないでいいからな。
じゃあな」
「本当に、
俺の部屋にこのまま残していってもいいのか?」
「だから、こいつを酔わせたのは、
おまえの責任だから、当たり前だろ。
こいつはただの居候だしな。
それに、考えてもみろ、
こんな酔っぱらい
を無理矢理起こして、
タクシーに乗せて吐かれたら困るし、
ここに寝かせておいて方が、
本人も楽だろう。
そのまま、
そこで寝かせて、
掛け布団でもかけてやれば、
明日の朝には目を覚ますだろう。
あとは本人次第だ。
ああ、あと、おまえは紳士だから、
大丈夫だと思うが、
くれぐれも変な気は起こすなよ。
じゃあ、よろしくな」
三郎は、
心配そうにユミコを見るショウタにそう言うと、
部屋を出ていった。
ショウタは三郎が出ていったあと、
掛け布団をユミコにかけてあげると、
ユミコの可愛い寝顔を見たあと、
三郎に変な気は起こすなよ
と言われたことを思い出し、
一人、首を横に振ると、
自分のベッドに横たわったのだった。
こうして、
三郎の稚拙
とも思われた計画は最初の段階ではうまくいったのだった。
(続く)




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