レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章178

2016-03-23 09:24:07 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章178



 パティを見たジンは自軍の方を見て、
 「パティの奴め。
 さすが、救世主だな!
 俺にたったひとりでは刃向かうとは、
いい度胸だ!
 ここで俺が集団で攻めることは俺のプライドが許さん。
 おまえら、一歩たりとも動くなよ。
 これは、
 二人の宿命の対決だからな。
 いいな!
 俺がピンチになって手助けしようとしら俺が自ら殺すからな」
と言った。
 他方、
 自分がジンと闘って他のサギーたちの命乞いをするしかない
と思って飛びだしてきただけのパティは、
 何故、これが宿命の対決なのか
意味不明な言葉をジンが吐いたのかわからなかったが、
 気にせず黙って、ゆっくりとジンの方に歩いていったのだった。
 「あたしがいけなかったねえ」
 ジンの言葉を訊いて、
ゆっくりと二人の方に歩いて来た柿女はぼそっと呟いてから、
 「うーーーーーーーーーーーん。
 よいしょ!」
と変な言葉を吐いてから、
 ジンとパティに向かって、
 「今から、ひとつづつ、スーパー柿を食べてから闘いなさいよ。
 お互い、
 真の力勝負がしたいんでしょ。
 それなら、これをお互い食べて闘えば、本当の実力がわかるから」
と言って尻の方から取り出した大きな柿をそろぞれひとつづつ、
 ジンとパティに放り投げたのだった。
(続く)



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