レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章119

2016-01-17 08:53:29 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章119



 乳女ニューの言葉を聞いて、
 アニーたちが水晶のもとに集まってくると、
 ラーメンが、
 「おまえら、
 俺たちの身体に触れるなよ。
 ペーの腹の中にあった、
 パー柿の効果で、
 しばらくの間、もの凄いパワー身に付いたみたいだからな」
と言って、
 さっと、水晶の中に見えるジンを気にするより、
アニーたちから身体を離すことに気を使っていた。 
 肺女たちも同様だった。
 だが、
 アニーたちは同じパー柿を食べて、もの凄いパワーをそれぞれ身に付けたせいか、
 その辺は心配していないようで、じっと水晶を見ていた。
 そして、
 まず、
 アニーが、
 「この景色は僕らが昔住んでいた国にそっくりだ!」
と言うと、
 ウトーも、
 「ああ、そうみたいだね」
と言い、
 アニーたちから少し離れたところで水晶を覗いていたサギーが、
 「間違いない!
 その城はジンの居城だ。
 さあ、この後どうするかな。
 だけど、
 奴は俺たちを捜している様子はないな...
 ということは...」
と、
 そこまで話すと、
 「さっき残してきた僕らはきっとジンにやられたんだよ。
 悔しいなあ」
 「そうだな。
 でも、奴のターゲットはパティじゃなかったのか?」
 ウトーの言葉に、
 アニーが首を傾げながら言うと、
 「あの後、
 何か起きて、ジンはペーもその腹の中にいたパティをも倒したつもりじゃないんでしょうか。
 違いますかね」
と、
 元四天王の中では比較的賢い小判女がそう言ったのだった。

(続く)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。