レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「サルーラの蒼き仮面」23

2009-08-12 22:27:15 | 小説
第??弾「サルーラの蒼き仮面」23

 「おお、戻ってきたぞ!
 さっき話したとおりにするんだぞ」
 「ああ」
 「わかった」
 変な服を着た男二人は
倉庫のようなところに戻ってくると、
 アニーの前に跪いて、一礼する。
 
 「えー、お話ししてもよろしいでしょうか」
 「さっさと話せ!」
 「はあ、では、率直にお尋ねいたします。
 このこそ泥を樽男にすればよろしいのでしょうか。
 それとも、他の刑にすればよろしいのでしょうか?」
 「だから、
自分たちで考えろと言ったではないか!」
 「はあ、
ということはお任せいただけるのでしょうか?」
 「だから、
おまえたちはどうしたいんだって、訊いているのだ!」
 「はあ、やはりそうでしたか」
 「まわりくどいぞ!」
 「はあ、
えー、王様のご意向はこの男を一晩こうして懲らしめて、
解放すればよいということでしたが、
 もう一晩こうしておくというのではいかがでしょうか。
 こやつはもともとつまらないこそ泥ですし、
我々が調べた限り、王様の豚を盗んで食べただけですので、
樽男にするというのは残酷だと思います」
 「あっしはもう一晩だけ樽男になるだけでよいすか?」
 「黙っておれ!
 それに、
おまえは樽男ではないっていっておるだろうに。
 せっかくおまえのために...」
 「二人とも黙れ!
 何で我々がここに来たかわかっているのか」
 「も、申し訳ありません。
 実はそれがよくわからなかったものですから」
 「もう一度考え直せ!
 そのマヌケなオムツ男ごときのために、
我々が出向いたとでも思っているのか?
 この愚か者たちめ!」
 「あっしはオムツ男だったすか?」
 「おまえは黙れっていっておるだろうに」
 二人が話すと、
 サギーが変な服を着た男二人組を睨みつける。
 「も、申し訳ありません。
 おまえらもうこれ以上、話しをするな!
 えー、名乗るのが、遅くなりましたが、
 私はこの国の懲らしめ役のケイブと申します。
 隣にいてよく怒る男は、
懲らしめ役補佐のジュンサです。
 もう一度、よーく考えたいと思いますので、
 お時間をいただけませんでしょうか?」
 「うーん」
 サギーはわざと恐い顔をした。
(続く) 
 


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