レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」133

2010-09-14 23:14:28 | 小説
新「ミケーレの蒼き仮面」133

  第一話は下記から始まります。
 
 新「ミケーレの蒼き仮面」 


 「おばさん、僕たち、
こんなに楽しんでいていいのかなあ?」
 「いいのよ。今のうちだけだから」
 「今のうちだけ?」
 パティの言葉に肺女はそう言う。
 「そうだねえ。
 きっとあのおチビちゃんたちが
この国を元に戻すよ。
 酒さえ飲まなければ、
この国の男もそう悪くはないしねえ。
 あの王も悪い人間じゃないからねえ。
 でも、
 そうするには男じゃないと無理ねえ」
 「そう、あたしらじゃ無理。
 ここを化け物の森として、
逃げてきた女たちを守くらいしかねえ」
 「そうなんだ。
 でも、
 どうする気なのかな?」
 「さあね。
 でも、心配はいらないよ」
 「そうそう。
 今のうちに楽しみな。
 あんたはもしかしたら、
 次の国王かもしれないからね」
 「ぼ、僕が?」
 「そうだよ」
 「多分、そうなるよ」
 

 「おまえら、
 岸壁に乗り上げていたり、
 海に浮かんでいるのが何かわかるか」
 「は、はい。制服です...」
 「どういうことだかわかるか」
 「家来がサメに...」
 「何でだ!」
 「それはクーデターを...」
 「違う!」
 「はあ?」
 「おまえ、海に落ちてみるか?」
 「それだけはご勘弁を」
 「じゃあ、何でだ」
 「悪い奴だからです」
 「それだけか?」
 「いい人間もいるんですが...」
 「じゃあ、
 この国の男どもは何で悪くなる?」
 「さあ?」
 「おまえ!」
 ラーメンはそう言うと、
海面近くまで近づく。
 すると、
 サメがとびかかろうとする。
 「うわー、ご勘弁を」
 「誰か生き残っている奴はいないのか?
探せ!」
 「む、無理です。
 こんな冷たい海に落ちたら」
 「わからないじゃないか!」
 「酒もみんな結構飲んでますし、
無理です」
 「酒!
 なんで、
 勤務中に飲むんだ!」
 「はあ?」
 「ラーメン、
 やっぱり、
 この王様とケイジという家来は
バカだから無理だよ」
 ウトーが呆れたように言う。
 「じゃあ、
 このまま、海に落とすか?」
 「それも可愛そうだね」
 「よし、俺に任せろ」
 サギーは何か思いつくと、
 「ちょっと、
 あそこまで行ってくれるかなあ?」
 ラーメンに頼み事をした。
(続く)


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