レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第三弾「ケンタとふうた」

2009-03-23 11:54:20 | 小説
第三弾「ケンタとふうた」

 「ケンタ、懐中電灯の代わりになるものってなんだよ」
 「ペンライトさ。
俺の家、弟と部屋が一緒だから、
早く消灯されるんだ。
だから、アニメを読むときペンライトで読んでるんだよ」
 「それで、合宿にも持ってきたのか」
 「いつも、俺のポーチには入っているんだよ」
 
 「どうだ、これだ」
 「本当だ」
 「さて、一回教室戻る。
それとも、キッチンへ行くか」
 「俺たちじゃあ、無理だろう。
サヤちゃん呼んで、オタクと二人で行けよ」
 「そうだなあ」

 ケンタとふうたが教室に戻ると、
サヤが泣いていた。
 「キミカがトイレに行きたくなって、
サヤちゃんが同行したまでは良かったんだけど、
そこに鏡があったらしくて」とネネが言う。
 「ふうたが悪いんだぞ。」と
たまおが言うと、
 「たまおが下手だからだろう」
 「うるせえ、どっちもどっちだ。
肝心のサヤちゃんがこれじゃ、
せっかくペンライトをとってきたのに。
たまお、ふうた土下座して謝れ」とケンタが言うと、
サヤの泣き声が大きくなる。
 「少しほっておいた方が、
髪は女の命って言うんだから」とネネが言う。
 「そうするか。
でも、賢明大丈夫かなあ。
殺人鬼にやられないかなあ」と
たまおがまた余計なこと言って、
ケンタに頭を叩かれる。
 賢明が消え、サヤが泣き出してしまったせいで、
冷静に判断できる人間がいなくなり、
どうやら、殺人犯は別にいるという
雰囲気になってきてしまった。
(続く)  


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