第三弾「ケンタとふうた」
「ケンタ、懐中電灯の代わりになるものってなんだよ」
「ペンライトさ。
俺の家、弟と部屋が一緒だから、
早く消灯されるんだ。
だから、アニメを読むときペンライトで読んでるんだよ」
「それで、合宿にも持ってきたのか」
「いつも、俺のポーチには入っているんだよ」
「どうだ、これだ」
「本当だ」
「さて、一回教室戻る。
それとも、キッチンへ行くか」
「俺たちじゃあ、無理だろう。
サヤちゃん呼んで、オタクと二人で行けよ」
「そうだなあ」
ケンタとふうたが教室に戻ると、
サヤが泣いていた。
「キミカがトイレに行きたくなって、
サヤちゃんが同行したまでは良かったんだけど、
そこに鏡があったらしくて」とネネが言う。
「ふうたが悪いんだぞ。」と
たまおが言うと、
「たまおが下手だからだろう」
「うるせえ、どっちもどっちだ。
肝心のサヤちゃんがこれじゃ、
せっかくペンライトをとってきたのに。
たまお、ふうた土下座して謝れ」とケンタが言うと、
サヤの泣き声が大きくなる。
「少しほっておいた方が、
髪は女の命って言うんだから」とネネが言う。
「そうするか。
でも、賢明大丈夫かなあ。
殺人鬼にやられないかなあ」と
たまおがまた余計なこと言って、
ケンタに頭を叩かれる。
賢明が消え、サヤが泣き出してしまったせいで、
冷静に判断できる人間がいなくなり、
どうやら、殺人犯は別にいるという
雰囲気になってきてしまった。
(続く)
「ケンタ、懐中電灯の代わりになるものってなんだよ」
「ペンライトさ。
俺の家、弟と部屋が一緒だから、
早く消灯されるんだ。
だから、アニメを読むときペンライトで読んでるんだよ」
「それで、合宿にも持ってきたのか」
「いつも、俺のポーチには入っているんだよ」
「どうだ、これだ」
「本当だ」
「さて、一回教室戻る。
それとも、キッチンへ行くか」
「俺たちじゃあ、無理だろう。
サヤちゃん呼んで、オタクと二人で行けよ」
「そうだなあ」
ケンタとふうたが教室に戻ると、
サヤが泣いていた。
「キミカがトイレに行きたくなって、
サヤちゃんが同行したまでは良かったんだけど、
そこに鏡があったらしくて」とネネが言う。
「ふうたが悪いんだぞ。」と
たまおが言うと、
「たまおが下手だからだろう」
「うるせえ、どっちもどっちだ。
肝心のサヤちゃんがこれじゃ、
せっかくペンライトをとってきたのに。
たまお、ふうた土下座して謝れ」とケンタが言うと、
サヤの泣き声が大きくなる。
「少しほっておいた方が、
髪は女の命って言うんだから」とネネが言う。
「そうするか。
でも、賢明大丈夫かなあ。
殺人鬼にやられないかなあ」と
たまおがまた余計なこと言って、
ケンタに頭を叩かれる。
賢明が消え、サヤが泣き出してしまったせいで、
冷静に判断できる人間がいなくなり、
どうやら、殺人犯は別にいるという
雰囲気になってきてしまった。
(続く)