レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「ひらめき」

2009-03-30 07:00:34 | 小説
本編リメイク「ひらめき」

 ここはちょうど陰になっているはずだ。
不審者二人に気づかれぬようここは我慢だ。
それにしても、苦しい。
左後ろで、じゃり、しばらくして、
右後ろでじゃり、大きな音がする。
ババアが
 「誰かいるの」と声をかける。
 二人はオオバカものだ。
 ババアが
 「猫か犬かしら」と
つぶやく。そんなわけないじゃないか。
不審者に決まってるだろう。
もしかしたら、屋敷の謎を解く鍵になるかもしれない。
木太郎はひらめいた。
ここで、不審者二人を捕まえれば、
汚名返上できるかもしれない。
でも、二人を相手に勝てるのか。
じゃり、じゃり、また、音がする何やってんだ。
こいつら。ババアは怖くなったのか、声を出さない。
音を聞く限り、まだ、敵二人はすぐ近くには来ていない。
50メートルは離れているだろうか。
そうか、ここで、
俺が、不審者が二人いますよと大声を出せば、
ババアが助けを呼んでくれるかもしれないし、
俺の声を聞いて、逃げ出すかもしれない。
その手があった。
しかし、屁が出そうだ。股間も痒い。
くしゃみもだ。これはきつい。よーし。
(続く)



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