レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章307

2013-03-29 01:16:34 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章307


 中は、
 縦長の意外に柱だけがところどころ立っている
大きな区切りのない部屋で、カビ臭く、埃だらけのままで、
絵や彫刻が雑然と並んでいた。
 「カビくさいなあ?
 床も埃だらけだ。
 誰も最近入ってないな。
 たしかに、
 面白そうな絵はないな」
 カマキリ鳥はぶつぶつ言いながら、
先頭になって、その平屋建ての昔は美術館だったような建物内を
ウトーが気にしていた絵を探し回った。
 しばらく、歩き廻ると、
 家来のひとりが、
 「あれじゃないでしょうか?
 お顔は違いますが。
 仮面はそっくりです」
と言って、
 1枚の絵を指さしたのだった。
 「ひとりはサギー様。
 ひとりは仮面を。
 もうひとりは?
 考えていてもしょうがない。
 その絵を運ぶんだ。
 いいな。
 傷つけるなよ」
 カマキリ鳥はそう家来に命じたのだった。


(続く)



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