レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「ミカエルの謎の行動とオチタの役」

2011-01-23 01:37:00 | 小説
本編リメイク「ミカエルの謎の行動とオチタの役」

「俺たちは、
今まで、
オチタと名乗った奴は
何らかの役をやっただけで殺されたか、
あるいは、
犯人グループの一味だ、
と思っていたが、
オチタが、
あおむと一緒に来たのは、
何か別の役のためで、
また、
多分、
来たその日の深夜には、
もうとっくに家に帰されているんじゃないか
と今思ったんだ」
エイタがそこまで話すと、
「それとあおむとどう関係するんだ?
役といっても、
後は殺し役か、
あおむの友達役くらいだろ。
それに、
オチタの正体がわかって困るなら、
あおむを最初から殺すだろうに。
エイタの言うとおり、
オチタを生きたまま返す以上、
別にその正体を知られることも、
今回の芝居のいきさつをオチタに話されることも、
いずれもミカエルの想定内のはずだろう」
いつきがすぐ疑問をぶつけた。
「僕もいつきさんと同意見だす。
僕が生きて帰っても、
殺されても、
オチタが生きていれば、
こういうとんでもない事件だすから、
オチタが多分警察に話すだすから、
同じことだすよな」
と、
あおむもいつきの意見に賛成する。
「そうだよな。
あおむとそのオチタと名乗った奴
を屋敷に連れてきたのが、
永久の執事であれば、
もう死んでいるから、
別に問題はないしな」
木太郎も、いつきの意見の補足になるようなことを話した。
「3人が、
俺の意見に疑問を持つのはわかるよ。
でも、俺が一番こだわっているのは、
オチタが何の役だったのかなんだ。
あおむが生きていては邪魔になると
ミカエルが考え直したとしたら、
そこしかないと俺は思うんだ。
だから、こんな罠まで仕掛けているんだよ」
エイタが、
あくまで自分の意見にこだわると、
「あのな。
ミカエルがあおむだけ殺したいから、
こういう罠をいろいろ仕掛けているというのも、
まだ、わからないんだぞ。
狙いはあおむ以外かもしれない。
だから、
俺は罠にひっかからないで、
一早く逃げるのが先だと思うけどな。
疑問があるなら、
逃げながら話せばいいじゃないか。
とにかく、最短距離で逃げようぜ」
と、
早く逃げたくてしょうがないのか、
木太郎が鼻をひくひくさせながら言った。
(続く) 


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