レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー「奇跡?か悲劇か?」

2013-03-30 07:03:21 | 小説

サクラナ外伝フォー「奇跡?か悲劇か?」


 タマキもそんなサクラナを見て、声がかけれなかった。
 そして、しばらくの間沈黙が続いた。
 悲しい沈黙を破ったのはウメナの胸の上の携帯電話だった。
 サクラナが携帯電話を見て、首を横に振ったので、
 タマキが携帯電話を取った。
 そして、
 携帯電話の向こうからは、
 「ウメナだすか?」
とぎこちないが、
 懐かしい声がタマキの耳に入ってきた。
 「あほ!」
 今度はタマキがウメナの声を無理矢理真似た。
 「おー、
 何か、声が大人びただすなあ。
 僕はすべてを聞いただすよ。
 悪かっただすなあ。
 ありがとうだすなあ。
 はー、ふー、ふー...」
 「あほ!」
 「すいません。
 ちょっと疲れたようで、
 また、かけられたら。
 あおむさん! どうしたの?
 ちょっと、様子が...
 これで失礼します」
 看護師らしい女性はすぐ電話を切ったのだった。
(続く)







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