レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

改作「写真を選ぶ」

2009-03-09 20:30:09 | 小説
改作「写真を選ぶ」

 「最後の写真が多分もとこ先生だなあ」と
くそたが言うと、
 「甘いなあ。最初だよ。
最初のが一番肌の色が黒い。
それに、最初に誰かに自分の背中を撮らせて、
それを生徒たちに見せて安心させたんだよ」と
ホウセイが言うと、
 「なるほど、どうりで女生徒たちが落ちついていて、
もとこ先生ともとめ先生だけがにやけていたわけだ」と
木太郎も同意する。
 「でもさあ、これを持ち帰った時にバレるんじゃない?」と
永久がもっともな疑問を抱く。
 「もとこ先生のことだから、
きっとその辺は何か企んでいると思うぞ」と
ホウセイが言う。
 「そうだとしたら、ぼやぼやしていると、
カメラ取り上げられるぞ。
早く、選抜しよう。俺は決めたけどな」と
木太郎はいう。
 「そうだ。早く決めよう。
俺は最後の1枚で悩んでいる」
おちたは言う。
 すると、木太郎の予想のとおり、
ノックの音がした。
 くそたが扉を開けると、
もとこがいて、
「後、5分よ」と言いに来た。
 「わかりました。5分だけお待ちください」と
くそたはそう言うと、扉を閉めると
小声で「木太郎の言うとおりだ。
多分、時間が来たら、自分で取りにきて、
メディアを取り替えて、全部消去したといって、
女生徒に確認させる気だ」と
ホウセイが小声で言う。
 「そんなことはいい、早く、早く」と
くそたがデジカメのディスプレイ上に
現れる写真を
何度もホウセイに言って移動させて比較しながら、
2枚の選択に頭を悩ませている。 
(続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。