レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説?「謎の像23」

2015-02-17 01:36:52 | 小説

カミサン伝説?「謎の像23」


 「おー、こっちは無事だあ...
 像まで消えたらどうしようかと思ったぞ。
 いえ、思いました」
 あおむの考えのとおり、
 龍之介はテーブルの上に像が並んでいるのを見ると、
泣くのをやめて急に元気になり、
ひとつひとつの像を大事そうに確認し始めた。
 そんな龍之介を見て、
 直哉がまだ泣きべそをかきながら、
 「こいつ...
 もとえ先生やマジメさんより像の方が大事なのかよ」
と言うと、
 「俺はどっちも大事だぞ。
 いえ、大事です」
 元気になった龍之介がそんなことを言ったので、
 「どっちもだって!」
 直哉が怒鳴ると
 「二人とも黙ってるだす」
 あおむが二人を怒鳴りつけたとき、
 「兄貴、意識が戻ったぞ!」
と、
 マジメの母親の様子をうかがいにいった、
 かおむの大声がした。

(続く)



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