レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作「楽しむもとめたち」

2008-12-31 13:25:42 | 小説
新作「楽しむもとめたち」

 「もう2時だぞ。くそたの奴、
やっぱりゲームか。来ないなら来ないで
俺たちに言えばいいんだよ。
礼儀知らずにも程があるぞ」
30分くらい前から外で待っていた
木太郎がいらいらしたように言う。
 「木太郎くん、そう怒らないで、
あと5分だけ待ちましょう。」
もとめがやさしそうに言うと、木太郎は黙って頷く。
 すると、木太郎の後で笑い声が聞こえる。
振り返ると、短パンにTシャツに
真新しいサッカーシューズを履いたくそたがいた。
 「ぎりぎりセーフ。いやー。この靴、
初めて履いたんだけど、紐通してなくて、苦労したよ」
と言ってみなを笑かす。
 「なんだよ、その格好、
チンパンがサッカーするわけじゃないんだぞ」
とおちたが言うと、また、みんな笑う。
 「オタク、チンパンは禁句だぞ」
とくそたがそう言って、
オチタに蹴りを入れようとしたが、
靴の紐がほどけて、くそたはこけた。
また、みんな爆笑する。
 「漫才コンビね。あの二人。」
と女子の誰かが小声で言うと、
 「木太郎を入れれば、漫才トリオ10代目だあ」
とホウセイが言って、3人に頭をポコられる。
 「はいはい、漫才はそこまで、
みんな揃ったので、まずは、近くを散策しましょう」
もとめが言うと、
 「サンサク?」
と木太郎が首を傾げると、
「バーカ、探索だろう」
とおちたとくそたが揃って言って、またみんな爆笑する。
 「あまり、笑わせないでよ、そこの3人」
ともとめが言うと、3人を除いたみんながまた爆笑する。
 「ちょっと、オタクらうるさいから黙ってろ」
とホウセイが言ったあと、
木太郎の耳に散策の意味を囁くと、
木太郎はくそたに、くそたはおちたに囁き、
3人の顔は真っ赤になる。
 1人で復讐に燃えるもとことは、
対照的にもとめたちは凄く楽しそうだった。
(続く) 

  


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