レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」168

2013-03-23 08:03:36 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」168



 「油断するなよ」
 みつるは揺れが起きて、
 喜んでいるたけるに注意した。
 「わかってるって」
 たけるはそう言いつつ、
 早速、すっ転んだ。
 「だから、
 しっかりつかまってないからだよ」
 「いててー」
 たけるが倒れたまま痛そうにしているのを見て、
 タケはたいしたことなさそうなので、
楽しそうに笑っていたが、
 リカは真剣な顔をしたままだった。
 

 「ふー。
 静まった。
 さあ、急いで外へ」
 たけるは転んで痛がっていたクセに、
 揺れが止まると、
 どこも痛そうな素振りは見せず、
 先頭になって、
 ビルの玄関まで一人で先に走っていった。
 「とにかく、食料と水の確保だ。
 あるうちに貯めておかないとな」
 みつるもそう言って、
 たけるを追いかけると、
 タケもリカも後を追った。


 「なんだあ。ここは?」
 玄関に向かう途中の3人に、
 たけるの大声が聞こえたのだった。
(続く)



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