レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」126

2012-09-17 09:05:11 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」126



 男は話しを続けた。
 「あー、すいません。
 余計なことばかりお話ししまして、
 それで、
 あの後なんですが、
 私はすぐに自分のアパートに戻ると、
 着替えもせず、
 早速、
 悪女よけの像を前にしまして、
 「カミサン、カミサン、カミサン!
 悪女を寄せ付けないようにしてください。
 カミサン、カミサン、カミサン!」
と、
 祈り続けたのです」
 そこまで話すと、
 愛田が、
 「話しの途中にすいません。
 例の像を前に祈り続けたのですか?」と、
 男が言ったことを確認するように訊くと、
 「はあ?
 それが?」 
 「いえ、続きをどうぞ」
 「では、
 それで、
 正直、
 私の調べた範囲では、どのくらい祈り続ければ、
像の効果が発生するかわかりませんでしたので、
 足がしびれて我慢できなくなるまで、
とにかく祈り続けることにしたのです。
 で、
 結局、2、3時間祈った頃でしょうか、
足がしびれただけでなく、トイレに行きたくなってしまったので、
 とりあえず、祈りをやめて、しびれた足をひきづるようにして、
トイレに行ったのです。
 で、
 用を足して、トイレから出てくると、
 私の携帯電話がなったのです。
 着信を見ると、
 例の女からでした。
 私は電話にでようか迷っていたので、
 ふと、
 悪女よけの像を見たのです」
 男がそこまで話すと、
 コビタが、
 自分が飲んでいた生ビールのジョッキが空になったこともあり、
 「話してばかりで、
 喉がお渇きでしょう。
 ビールでも一杯どうですか?」
と言ったのだった。
(続く) 
  
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。