レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「謎の白い隠し部屋」

2013-03-06 23:21:42 | 小説

レイジーブラザース「謎の白い隠し部屋」


 「隠し処刑部屋どころか、
 何もないただの部屋みたいですよ?」
 「まだ、わかりませんが、
 私の勘では、
 ここは安全そうですよ」
 小部屋の上を走って渡っていった、
 マスターとカイミヤマが、
それぞれその奥の部屋に入った感想のようなことを言うと、
 「何もないはずはないがのう?
 わしらもちょいと行って、
 調べてみるかのう?」
と、
 ジュウロウが言い出して、
 ウメナも、
 「あほ!」
と言って頷いた。
 「だったら、俺も行くぞー」
 「俺も」
 「あたしだけ残さないでよ」
 龍之介たちも向こう側に行きたがったので、
 結局、
 ジュウロウ、ウメナ、
 龍之介、直哉、サヤの順番に、
 小部屋の上を渡って、
マスターたちのいる部屋に入っていった。
 奥にある隠し部屋は、
 照明こそついていたが、
 入り口となる扉のない空間以外は、
 すべて白い壁だけの、
 一見、
 だだっ広いだけの何もない部屋のようだった。
 「うーん。
 こんな細工をして隠してある部屋だからのう。
 それに、
 もう一人のお嬢さまも、
 えーと、永久くんも消えたんだから、
 絶対に、
 ここには何かあるはずじゃがのう?」
 ジュウロウが周りを見回すと、
 ウメナたちも壁に近づき、それぞれ何かないかと探し始めたのだった。
(続く)






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