レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ドア女Ⅶ」m改

2016-01-20 01:23:21 | 小説

「ドア女Ⅶ」m改


  「あれ?
 姉貴がいない...」


 「姉貴、鍵忘れて
ったみたいだ。
 俺が出たときには、もういなかった」
 「あー、お姉さんには悪いことしたな。
 鍵を忘れていたから、
 あんなにしつこくインターフォン押し続けていたのか。
 それにしても、
 綺麗なお姉さん見たかったなあ...」
 「もっと早くやれば良かったなあ」
 「うん。
 じゃあ、俺、もう帰ろうかな?」
 「もう、帰るの?
 まだいいじゃないか」
 ピンポーン!
 「お姉さんじゃないか?」
 「姉貴、戻ってきたんだ!」
 「じゃあ、
 今度は俺が出て脅かしてみる」
 「ああ! それも面白いな。
 どちらさまですか?
 なんてな! 姉貴驚くだろうな」
 「うん。
 じゃあ、どっか隠れてろよ!」
 ピンポーン!


新作ディープ(?改)「自白?」

2016-01-20 01:10:18 | 小説

新作ディープ(?改)「自白?」


 「処刑なんて...」
 アスカは泣きそうな声でそこまで言ってから、
 隣で横たわっているレイカをちらっと見てからまた口籠もった。
 「わかってないのか!
 俺がレイカちゃんをそんな風にした原因もアスカにあるんだからな」
 くそたが、そんなアスカの素振りを見て、
大声で自分の責任をアスカに転嫁させるような言い方をすると、
 「俺たちがすぐに警察というか救急車を呼べないのは、
このまま呼んだら、くそたが言ったようにレイカちゃんのことだけでなく、
もとこ先生やもとめ先生のことまで俺たちの連帯責任になるからなんだよ。
 だから、アスカちゃんにはけじめをつけてもらわない
といけなくなったわけなんだよ」
と、
 永久が相変わらず穏やかな口調だが
今度は処刑からけじめという言葉に変えて
アスカをさらに威すようなことを言うと、
 アスカは俯いたまま少し考えてから、
 「けじめなんて...
 わかりました。正直に話します。
 実はあたし、昔万引きをしたことがあるんです。
 だから、本当のことを話せなくて嘘をついていたんです。
 ごめんなさい。
 でも、本当にあたしじゃないんです」
と、
 それだけでは要領を得ないことを普段と違い小さな声だが
丁寧な口調で男子たち4人に訴えるように話すと、
 永久はアスカを万引犯のひとりだとほぼ確信していて、
かつ、アスカがその事実を白状しながらも
自分が犯人じゃないようなことを言ったにもかかわらず、
 「だから、アスカちゃんは、あんな手の込んだことまでして、
もとこ先生を殺さないといけなかったわけか」
と驚いたような表情をして、それだけ言ったのだった。 

(続く)


新本編リメイク「野郎の正体とミカエル・カミサン」

2016-01-20 00:41:15 | 小説

新本編リメイク「野郎の正体とミカエル・カミサン」


 「いつき、
 その前に確認するが、
 生米を本当にあの場所に永久と二人だけで埋めたのか?
 他にあの場所を知っていた人物はいないのか?
 俺が生米の代わりに埋まっていたカミサン
というのが、
 野郎と同じように、カミサン
と呼ばれていた男のひとりなんだ。
 そして、
 野郎の方は奴より格上で、
 俺たちの中では、埋められていたカミサンと別に、
 ミカエル・カミサンと呼ばれていたんだが、
別にあんなミカエルの仮面なんかは被ってはいなかったんだ...
 ただ...」
 木太郎はそこで辺りを見渡すと口籠もった。
 「まさか、
 生米の奴が野郎だったのか...
 俺と永久以外にあの場所を知っていたのは...
 あー、もうひとりいたか。
 でも、もう既に死んでいる...」
 いつきはそこまで話して何か思い出したのか急に黙り込んでしまった。

(続く)