レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ドア女Ⅵ」モ

2016-01-04 01:21:59 | 小説

「ドア女Ⅵ」モ


 「どうしただすか?」
 「やっぱり、いない」
 「いないだすかあ?」
 「はい、間違いありません」
 ピンポーン!
 「あららー」
 「あのときと同じだ」
 「あのときって何だよ」
 「だから、あのときだって」
 ピンポーン!
 「えー、ネネが殺されたときかあ?」
 「ああ」
 「まいっただすなあ」
 「うん」
 ピンポーン!
 「今度はみはるちゃんお願いだす」
 「ぼ、僕は」
 「私がついていくから」
 「ひさめ、本当か?」
 「はい」
 ピンポーン!


新作ディープ(?改)「交換条件」

2016-01-04 01:10:13 | 小説

新作ディープ(?改)「交換条件」

 
 「チウメちゃんしか知らない事実を話す
ってことはわかったけど、
 その事実を話すのと交換に、
 チウメちゃんが望んでいるのは何かな?
 それがわからないと取引には応じられないなあ」
と、
 永久がまた穏やかに話すと、
 「5分だけいいんですから、
 私が指名する人に私が直接尋問させて欲しいんです。
 もちろん、同席していただいて結構ですから」
 チウメは永久の今の話し方から彼が応じる
と考えたのか今度は無表情でそれだけ話した。
 すると、
 「なるほど!
 で、その尋問したい人物は誰なのかな?」
と、
 永久が訊くと、
 「名前を言えば応じていただける
という理解でいいのかな」
と、
 チウメが
まるで永久が自分の出した条件を丸飲みすると確信し少しほっとしたような表情で
口調を変えて、それだけ言うと、
 永久はホウセイの方を向いて確認することもなく、
 「というより、
 誰に尋問したいかでチウメちゃんとの取引に応じるか考えるよ」
とだけ無表情で言うと、
 「なら、取引成立ね」
と、
 チウメはまた不敵な笑みを浮かべて、
そう断言したのだった。

(続く)


新本編リメイク「ひとりのミカエル?と仮面」

2016-01-04 00:42:29 | 小説

新本編リメイク「ひとりのミカエル?と仮面」


 「はずれないだすよ...」
 「何故かな?」
 あおむとエイタは、
 倒れているミカエルの仮面を被った人物からミカエルの仮面をはずそうとしたが、
なかなかはずすことができないでいた。
 「うつぶせだから、はずしにくいのかな。仰向けにするか」
 「そうだすな」
 二人は、その人物を仰向けにすると、
 もう一度、仮面をはずすことにチャレンジしたが、
仮面はその人物の顔にまるで接着されているかのように、
はずれそうな感じはしなかった。
 「下手に力入れたら、顔の皮までまではずれそうな感じだすな」
 エイタは、
 「気持ちわるいこと言うなよ。
 うん?
 この仮面?」
 あおむの言葉にそう言ったとき、仮面を見て、あることに気づいたのだった。
(続く)