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Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

シャイロ・シェパードとは? (その2)シャイロ・シェパードの誕生

2017-07-13 21:53:40 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
シャイロ・シェパードの誕生 大きくて、人間ほどに賢く、子供にはとても寛大で、愛する家族の為には命も惜しまない素晴らしい家族の一員であったかつてのジャーマン・シェパード(以下 G・シェパード)を懐かしいと思う人達に、
「そんな犬が今もちゃんと存在しているのです。それが、“シャイロ・シェパード" です。」と、創始者ティナは、自信を持って言っている。
 もともと彼女は、北アメリカShutzhund Association(NASA)に所属するShutzhundのトレーナーであり、「Shiloh Kennel」 を持っていた。
 そんな彼女が生まれ育ったドイツには大きくて、忠実で訓練性があり、極めて賢いG・シェパードがいつもそばにいた。アメリカへ移って来て、シェパードの外見が変わってきただけでなくでなく性質も変わってきたのに気づいた彼女は、自分が大好きな『大きくがっしりした四角いボディタイプのシェパード』の繁殖を主張したが結局、身体はスリムで長くなり、小型化して華奢な骨格のG・シェパードがドッグ・ショーなどに登場するようになり、それを見て自らが蘇らせようと決意。
 何年もかけて犬を吟味し、繁殖させながら、遺伝的病気を減らし、攻撃的・神経質な性格、小型でないシェパードを目指して努力をしていった。
その中で、大型のマラミュート、アメリカ系のジャーマン・シェパード、そして、ホワイト・シェパードのラインをいれたアウトクロス(異系交配)系MAWと呼び、そうでないものをNon-MAWと呼んだ。

(G・シェパード系)Emma ♀ Sunny ♀ Kito ♂ Mac ♂写真協力 ; Miracle Shiloh
(アウトクロス系)Tella ♀ Bodie ♂ Lexi ♀ Satori ♀どうも両親がMAWだと白い子が生まれるようだ。写真協力: Miracle Shiloh
 年月をかけて生まれた"昔の大きく、賢く、優しく健康的なG・シェパード”は、結局G・シェパードとは切り離された犬種であると言うことで、紆余曲折を経て シャイロ・シェパード と呼ばれるようになったのである。

偽者シャイロ “シャイロ・シェパード"が生まれるまでにテスト的に生まれてきた子犬たちが当然、何百といた。その子達の多くは繁殖に使わないと言う条件で他の所へペットとしてもらわれていった・・・はずだった。
 ところが、“シャイロ・シェパード"は普通のシェパードよりも高く売れるので、心無い人たちはそのまま血統書にシャイロの名前をつけたままどんどん繁殖をしていった。
 そんな事件は、ティナの心を傷つけたが、その後1990年9月に“シャイロ・シェパード"は、A Rare Breed(希少犬種)として認められ、彼女はISSRというクラブを設立“シャイロ・シェパード" のスタンダードを確立し、ブリーダーたちには厳しいルールの元、繁殖を行うように奨励している。そして、今日ある“大型犬として極めて健康的な犬種”になったのである。参考文献:「オリジナルシャイロシェパード」のHome Siteより

【補足】今は、『MAW』とか『Non-MAW』とか区別しているのかどうか調べていないので定かではありません。何しろ、サトリの時代から10年以上たったわけで、「シャイロ・シェパード」で、ひとくくりになって存在しているんだと思います。
創始者のティナも2011年に亡くなっています。
続く・・・・




シャイロ・シェパードとは? (その1)基礎になったジャーマンシェパードの歴史

2017-07-11 15:50:35 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
 さてさて、クリムゾンが来日して、だいぶ経ちました。
 数年後、彼の子孫たちが日本で誕生するかと思うとワクワクします。
 サトリをカナダから輸入した時に、こんな日が来るとは思ってもいませんでしたから。
 シャイロ・シェパードを迎えたいと思っていた方には朗報ですよね。
 でも、そのまえに、これから日本で活躍するシャイロ・シェパードが1頭たりとも不幸な犬生を送らないためにも、僭越ですがシャイロ・シェパードと暮らした経験や他の友人からの話に基づいてご参考までに少しお話をしたいと思います。

 サトリを迎えた当時、私はいくつか当たったブリーダーのうち、日本への輸出を快く受け入れてくれたJanの気持ちに応えるためにもと思い、サトリのホームページを作成し、シャイロ・シェパードの事を色々調べて載せてました。その時の資料が残っていたので、それを元にご紹介したいと思います。 
なので、情報は古い所も

<以下 当時のホームページから抜粋>
日本では “シロー・シェパード” と呼ぶ人もいるようですが、(*えぇぇぇ?😧😧と思う人もいるかもしれませんが・・)正確には“シャイロ・シェパード”(以下 ‘S・シェパード‘)と発音します。(*多分今はそう呼ぶ人はいないでしょう
「シャイロ」
とは、この犬種の創始者が聖書からとった<エルサレムの都市の名前>だそうです。
 この犬種は、原産国のアメリカでもまだ数少ないレア犬で(*これを書いてる現在も)、JKC(ジャパンケンネルクラブ)ではまだ公認になっていない(2006年1月現在)ので日本に何頭いるのかわかりません。

基礎になったジャーマン・シェパード・ドッグについて 
 その昔、羊飼いたちは仕事を卒なくやりとげてくれる犬を求めていた。姿かたちよりもその犬の能力を重んじていたのだ。山に住む羊飼いたちにとって必要なのは羊を狙う熊や他の捕食獣から守ってくれる大きく、強く、忠実で勇気のある犬だった。
 そう言う心配のない農村部に住む者たちにとってはそれよりも小さく、家畜をすばやくまとめて囲いに追い込む敏捷性のある犬が必要だった。
 羊飼いたちはそんな自分たちの犬の能力を試す競技会をやったりもした。
 ドイツで、ある男性が狼のような素晴らしい灰色の犬を見つけ、それに知性と機能性をつけた「ジャーマン・シェパード(以下‘G・シェパード’)」を作ったが今ではその系統は残っていない。
 その後に、見かけよりも牧畜犬としての能力を持った犬を小さなスピッツ、コリー、エアデールテリアタイプの犬から作リ出した。その犬は色々な毛色を持つ要するに雑種である。
 その雑種に狼との交配種をかけ合わせたものが今日のG・シェパードの基礎となった。
 その後、家畜を守る、家族を守る、軍での見張り等の作業能力、更に今ではセラピー犬、或いは探索犬等、種々の特性を持った色々な大型犬の血を取り入れられ現代のG・シェパードの礎となった。これこそG・シェパードが【万能犬】と呼ばれる所以である。

 そんな「究極雑種」G・シェパードであるからこそ、これが同じ親から生まれたれた子犬なのか、と戸惑うほどに毛色、毛質、長毛、短毛、足長、短足などが違う。
 見かけはG・シェパードでも‘アメリカの’‘イギリスの’‘カナダの’と国によって微妙にタイプが違うようである。(日本は‘アメリカ’の系統が多いと言う事を以前何かで読んだ気がする)

『「小型化」「長い胴」「洗練された骨」
「飼い主を守る勇気もないようなひどく神経質な気質」
それが高じて予想もつかない噛みつき犬になるものも少なくないので
不満をもらすオーナーも結構いる。
また、華々しくリングでハンドラーを引っ張り回すドッグ・ショーによって、
残念な事に、
素晴らしいシェパードの特質(物静かで落ち着いて賢い)が改ざんされてしまっている。』


『昔の(10年以上前)G・シェパードは大きく、
何の疑いもなく自分の主人を命かけて守る勇気があり、
また子供には優しく、落ち着きがあり、聡明だった。』

と、S・シェパードの創始者であるティナは自分のHPで述べている。
 彼女はそう言った自分が愛するかつてのG・シェパード(50年代~70年代に放映された<名犬リンチンチン><名犬ロンドン><森のロッキー>)の復活を願ってみずからブリーダーになった人である。
*実際、上記のTV番組に出演した犬の血統も組み込まれている
参考写真:「ジャーマン・シェパードの歴史」から
ドイツジャーマンシェパード110年の変遷の歴史の動画を参考までに
続く・・・・・・



遂にクリムゾン上陸!

2017-06-29 16:47:52 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
シャイロ・シェパードファンの皆さんは、
6月にすごいシャイロの男の子が日本に上陸 と言ってたのに、もう7月になるじゃないか!とイライラしていた方もいらっしゃるのでは。
すみません🙇お待たせしました。やっと、その子の写真を入手することが出来たのでご紹介したいと思います。

クリムゾン2015年3月生まれ
この写真だと大きさが今一つわかりにくいと思いますが、かなりの大きさです。😱
でも、性格は穏やかなので、子供が近づいても大丈夫です。それが、シャイロ・シェパードが家庭犬として素晴らしいと私がことあるごとに言っていたところでもあります。
この子が今どこで暮らしているのかは、プライバシーにもかかわることなので、公表は出来ませんが、『その時』が来たら、ブリーダーのホームページとかも出来ると思うので待っていてくださいね。

さて、いずれにしても数年後には、彼の子供たちが日本に誕生するはずです。
楽しみですね。輸入が難しいのであきらめていた方も、日本で購入出来るなら、やっぱり是非、シャイロを家族に迎えたいと思ったかもしれませんね。
私がサトリのホームページを立ち上げた時に、シャイロ・シェパードがいかに誕生したかを書いたのですが、クリムゾンの来日を機会に、何回かに分けて、このブログでもう一度、シャイロ・シェパードについて色々お話したいと思います。
犬を飼うにあたって、まだまだ自分の状態や環境を考えないまま、「欲しい!」「かっこいい!」「可愛い!」って言うだけでペットショップなどから子犬を買う方多いみたいですね。
もし、これを読んでシャイロ・シェパードを家族に迎えたいと思っている方がいらしたら、是非読んで決めて頂きたいと思います。サトリを飼った経験から、人から聞いた話から・・等々を書き連ねていこうと思うので、またブログをチェックしてくださいね。
しかし、なにしろ、『気まぐれブログ』なんで、立て続けに・・・とはいかないと思いますが、そこはご容赦を・・😅




シャイロ・シェパードのファンの方々へ

2017-04-30 20:48:14 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
サトリのホームページやブログを始めてから、色々な方からメールを頂いたり、偶然にサトリを見かけて
「サトリちゃんですね!」って全く知らない方から声をかけて頂いたこともありました。

「シャイロ・シェパード」
と言う犬種の素晴らしさを知った方たちの中には、家族に迎えたいと、海外のブリーダーさんとコンタクトしていた方もいらっしゃいました。しかし、生憎、日本への輸出には手元に10ヶ月近くまでおいて置かなくてはいけないと言う問題があり、なかなかブリーダーさんはOKサインを出してくれなかったようです。

ですが!

実は
6月に
すごいシャイロの男の子が日本に上陸するんです。

しかも、お嫁さん探し真っ最中です。


いずれ、繁殖の時期がきたら、色々な情報も明らかになると思いますが、今は、とりあえず、シャイロファンの皆様への<特報>として、お知らせさせて頂きました。
シャイロを探していた皆様、
"待ってました!"

って感じでしょうか?

“何か呼んだ?”のサトリ



 アリエル -A Shiloh Shepherd -

2016-12-12 11:56:17 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
ここのところ、ターニャの運動で毎日、サトリのお墓がある【聖地】へ足を向けています。
サトリのシンボルの木 “Sassafras(サッサフラス)” も葉を落とし、冬支度にはいりました。
この下にサトリが眠っているのだと思うと、何かいまでもいつも会っているような気になります。
カナダから来たシャイロ・シェパードのサトリは、私の友人のみならず、街で行きかう色々な人にも可愛がってもらい、幸せだったと思います。何よりも、私がサトリの恩恵にあずかった、と言う事実は認めないわけにはいきません。大型犬を飼うので、23区内から立川市に住居を移した訳ですが、初めての土地で沢山の友人知人が出来たのもサトリのおかげですから。

日本へサトリを送りだしてくれたブリーダーのJanに感謝をすると共に、シャイロ・シェパードの素晴らしさを知ってもらいたくて、生まれて初めてホームページを作ったり、ブログを始めたり。
そのおかげで、ネットを通じた友人も出来、そのうちの何人かは今もFacebookでつながっています。
シャイロ・シェパードに興味を持って下さって、メールも沢山頂きました。
何人もの方が、シャイロを購入したいのだけど、と問い合わせてくれましたが、生憎、日本の検疫のルールがかわったこともあり、輸入もさらに困難になりました。

私たちが日本にいる時に、日本にシャイロ・シェパードがサトリの他にいたのかどうか、定かではありませんが、お一人西の方にお住まいの方から、シャイロを飼っているとメールを頂いた事がありました。今はどうなんでしょう?
でも、今現在、シャイロ・シェパードが確実に1頭日本にいます。

以前にも紹介させて頂いた、Ariel(アリエル)です。あ、久々にご紹介するのに、この写真じゃあんまりですね。
はい!すっかり美犬になったArielです
シャイロ・シェパードが好きな方たちの為にも、飼い主、Aさんの許可を頂いてアップさせてもらうことにしました。

九州で、これまた美犬のゴールデン、きなこ&にこ姉妹の3女?としてAさんご一家と暮らしているのですが、Arielももう3歳。すっかりステキなLadyになりましたね。
シャイロ・シェパードは、子供とも上手くやっていける素晴らしい家庭犬です。シャイロ・シェパードの原点であるブリーダーが数年前に亡くなりましたが、そこのサイトには「シャイロ・シェパードはシュッツフントのようなプロテクションのトレーニングはしないように」と書いてありました。
理由は書かれてなかったようにも思いますが、あれだけの大型犬が攻撃に出たら危険です。確かに。
ブリーダーさんたちは、攻撃性を抑えた血統をつないでいっているようです。でも、家族を愛し、守る気持ちは変わってないはずです。

Arielも、Aさんご夫婦とお嬢さん二人と自然に恵まれた九州の地でハッピーな生活をしています。
シャイロの繁殖において、気質もシャイではなく、自信をもち、かつ友好的な血統がピックアップされているので、他の子たちとも仲良く出来てます。

Arielの記事を書いていたらサトリが恋しくなりました
2005年8月撮影
シャイロ・シェパードが素晴らしい犬種だとわかっていても、ブリーダーが日本にいない今、シャイロ・シェパードと暮らすには輸入をすることが必須になります。
しかし、日本への子犬の輸入は検疫の問題上、特定の地域以外からは、ほぼ10ヶ月またないと出来ないしくみになっています。そうなると、10ヶ月手元においてかかる面倒を考慮してまで輸出してくれるブリーダーさんを探すのは難しい、さらにそうなると子犬の滞在費、かつ10ヶ月の大きさでの輸入にコストもかかる。

難しいですねぇ。
実は今、私はサトリとペーハの後を継いでくれる子犬を見つける旅に出ています(ネット上でです)
アメリカにいても自分たちに必要な犬を見つけるのは難しいです。
「期待と希望を持って行動すればいつか叶う」
と言うのは私の信条でもあります。
頑張っている人は見捨てられないだろう、と信じてます

話しがそれて来た所で、『期待と希望』を持ったワンコたちの写真をアップして終わりにします。

【注意】 記事に書いた素晴らしいシャイロ・シェパードの特質・性質は個体によって違います。しかし、何よりもまず飼い主さんの基本的リーダーシップ、社会化、しつけのトレーニングがなされる事が大切です。