Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

シャイロ・シェパード まとめ2 完結編(家族に迎えるための心構え)

2017-10-16 22:33:35 | シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd
長らくお待たせしてしまいましたが、ついにここまで来ました!
今まで色々書いてきましたが、それでも、やっぱりシャイロを飼いたい!と言う方には是非読んで頂きたい!
とは言うものの、「これが全て!」ではないので、あくまでも参考までに、と言う事で読んで頂きたいと思います。

日本では、今もまだペットショップから犬や猫を購入する方がほとんどだと思いますが、私の住んでいるここ南オレゴンでは、ペットショップに子犬はいません。なので、ペットを求める人たちは地元のシェルターへ行くか、自分の欲しい犬種のブリーダーさんにコンタクトをとって犬を迎えます。
今回、シャイロを家族に迎えたいと考えている方は、海外のブリーダーさんと直に交渉するか、又は数年待って、以前紹介したクリムゾンの子犬を日本から(って言うのか)迎えるか・・・になりますね。
「ブリーダーさんとなんてどうやってコンタクトしていいのかわからない。
と言う方もいるかと思いますが、とにかくまずコンタクトしましょう。待っているだけでは駄目です。
天は、神は、仏は努力する者に力を貸してくれるのです!

努力しないのに、願いが叶った!
と言う時は、邪悪な力が裏で何かしたのかもしれません (ヾ(--;)ぉぃぉぃ 私は、宗教家ではありません)
冗談はさておき・・・
をしても返事がなかったら、2回、3回、としてみましょう。メールがスパムボックスに入ってる可能性もありますしね 3回やっても返事がなかったら、あきらめる?そんなでは、相手にシャイロを迎えて絶対に幸せにしてみせる!と言う意気ごみは伝わりません。
ラッキーに、返事が来たら、色々な質問をされます。家族構成がどうなのか賃貸か持ち家か庭があるかどうか・・・とか。条件によっては、断られる可能性もあります。
でも、そのブリーダーさんはお金儲けでシャイロを繁殖しているのではない、と言う証拠でもあります。
信頼できるブリーダーさんであれば、情熱を持って、健康な子犬をお譲りすることに力を注いています。だから、
当然のことです。悪気はありません。どの子も幸せになってもらいたいのが、願いです。
だから、ブリーダーさんの仕事は大変です。
愛犬が繁殖可能かどうか、色々な健康チェックをします。

シャイロ・シェパードに関しての健康チェックは早ければ生後4~6ヶ月から始まります。
主だった検査はどんなものかと言うのは、下記の通りです。

 PennHip(ペンヒップ)テスト: 犬の股関節形成不全を評価する科学的な方法
   肘関節、甲状腺、眼、
   心臓検査:4ヶ月過ぎ〜2歳に、心臓の24時間holter monitorします。これは、心臓リズムの問​​題をより明確にするためです。その後、超音波検査もします。
   トリプシン様免疫活性(TLI)テスト:膵臓から分泌されるトリプシノーゲンを反映する検査、
   変性性脊髄症テスト:痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気、
   ブルセラ病検査、DNA検査気質テスト(LE)(ブリーダーさんによっては、この気質テストの結果でそれぞれの家庭に合うのではないかと言う子犬を選択してくれるので、子犬の写真を見て「あの子が欲しい」「この子が欲しい」と言うことは言えない場合もある。サトリはこのパターンでした。)

以上の事は、ブリーダーさんによって多少違う事もあります。
また、犬種によっては繁殖犬の血統書や検査結果等々のデータが載ってるサイトがあり、一般の人でも見られる場合もあります。
例えば、Tornjak(トルニャック)の血統書データベースはこれです。
残念なことに、シャイロのはブリーダーでないと見られないと言う話を聞きましたが。

真摯に繁殖をしているブリーダーさんたちは、これだけの手間とお金をかけて良い犬を作り出す努力をしています。
「シャイロ・シェパードとは?(その3)」で、書いた『心身ともに健全』の意味は、

「『健康』『性格』『コンフォメーション(各犬種のスタンダード<標準>に定義されているような構造と外見に適合する犬は良好なコンフォメーションをしていると言われる)。』が揃っていることですからねぇ。」
と、クリムゾンのブリーダーさんは言っています。
これだけの検査にすべて合格しても、まれに後から突発的な事が起こり、繁殖を断念せざるを得ない事もあるので、これはブリーダーさんにとってみたら、天地がひっくり返ったと同じ気持ちだと思います。だから、子犬が元気に生まれてくるまでは、気を抜けない毎日だと思います。それを思うと、ブリーダーさんたちへは感謝の気持ち以外何もないように思えませんか?

さて、それではブリーダーさんから子犬を譲り受ける側はどうしたらいいのか。
まず、
1.保証や子犬の価格はどうかを確認。(ブリーダーさんのホームページに載ってる場合もあります。)
2.子犬譲渡の申請書に記入する。これも、ホームページにある場合が多いです。
3.ブリーダーさんによっては、自分の子犬をペットとして飼うのか、繁殖やショーに出したいかによって契約書を交わすのですが、ペットとしての場合は、必ず去勢・避妊をするように指示されます。
4、申請書が受け取られたら、予約金を支払う(気持ちが変わろうが、違うブリーダーに決めようが返金は大抵してくれない)。

*補足ですが、事前にブリーダーさんを訪ねて犬を見せてもらい、色々な話を聞かせてもらうのがいいと思います。実際にその犬種を見た事がない場合は特にです。見ると聞くとは大違い!って事もあるやもしれません。特に日本で生まれるシャイロを希望しているならブリーダー訪問も可能なはずです。

そして、めでたく子犬が我が家に来たので、これで、ブリーダーさんとはお別れだ!
とはなりません。
自分の犬がショーや繁殖の為ではなかったとしても、ブリーダーさんとしては、子犬たちに股関節の問題はないかどうかをチェックして、今後の繁殖の参考にするので、飼い主さんにも、PennHip などの検査を資格のある獣医さんにしてもらう必要があります。
4ヶ月でするのか、6ヶ月でするのか、またはもっと後か、と言う時期は、ブリーダーさんと相談したらいいと思います。
ブリーダーさんは、その子犬の一生を通じて、良き相談相手にもなってくれますから、是非いい関係をつないでいったらいいと思います。(サトリのブリーダーのJanとはサトリ亡き後でも友好関係つないでます!

気質テストをされ新しい飼い主さんの希望にそい選ばれた子犬でも、飼い主さんの飼い方で良い子になるはずが悪い道を進むこともありえますから、来た子が「いい子でよかった!」と気を緩めないように。
シャイロ・シェパードは大型犬です。(特に男の子の場合、「超」がつきます。)
サトリは小柄な方でしたがそれでも、引っ張る力は重量級で、私は2,3度転んだ事もありました

アメリカでは子犬を迎えたら、子犬と一緒にトレーニングクラスに参加することをブリーダーさんから勧められることがありますし、また自主的にクラスに参加している飼い主さん、結構いらっしゃいます。
私は、日本にいる時、家庭犬しつけトレーナーの講座に通ったり、色々なドッグトレーナーのワークショップやセミナーに参加してましたが、こちらに来てから、
ペーハ(カンガル犬) ターニャ(ダッチシェパードミックス) カスティエル(トルニャック)全員子犬のトレーニングクラスに行きました。勿論、こちらとしてもすでに理解していることは多かったですが、それでも新しい発見もあるし、他の飼い主さんや子犬にも会えて自分の犬の社会化の練習にもなりましたよ
なので、お近くにそんな場所があったら是非、子犬と参加してみるといいと思います。

シャイロは大型犬にしては健康な犬種であると謳われていますが、それでも股関節に支障が出たり、シェパード独特の腸の問題も皆無と言う訳ではありません。なので、定期的な健診を行う事をお勧めします。サトリも、夏の湿気の多い立川の夏はとても辛かったのでしょう、いつも体調を崩し、下痢をしてました。食欲も落ちました。なので、夏の間は手作り中心の食事にしていましたし、冬になると鼻がピンク色になるウィンターノーズ(冬鼻)でもありました。南オレゴンに越してからは、40℃以上になる乾期の夏も、-10℃にもなる冬も日本でのように体調を崩すことなくずっと元気でした。そう言う意味で、日本の夏…特に蒸し暑い地域での飼育には注意が必要だと思います。
大型犬です。何か起こった場合の医療費はバカにならないです。そう言ったことも加味してシャイロを迎えるかどうかを考えて頂ければと思います。

長期にわたってご紹介させて頂きました「シャイロ・シェパードについて」一応、今回で終わりですが、多少なりともシャイロファンのお役に立てれば嬉しいです。

『気質テスト』補足英語では”Letter Evaluation (LE)”つまり日本語にすると『子犬たちの評価』になります。なので、気質のみならず、ショードッグや繁殖犬としての評価もされます。






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ウェスティのブランちゃん旅立ち

2017-10-10 23:05:55 | 犬・猫・犬友・動物たち
古い友人が9月末から10月頭まで我が家に遊びに来てくれたので、久しぶりに日本語炸裂でおしゃべり出来て楽しいひと時だった!
サトレラパパも日本語を話すのだけど、日本にいる頃、サトレラパパが英語で話しかけて来た時、こっちの機嫌が悪いと
「日本なんだから日本語で話せば?」
と言ってきたツケが回ってきて、今は逆襲されるので、遠慮がちに、英語とチャンポンになったりしてしゃべってるから、欲求不満的にもなるし。

と、そんなで、Facebookもちょっとご無沙汰をしていたら、日本の友人の投稿に、ジャック・ラッセルのサトリの幼なじみと同様に一緒にドッグランで遊んだ、ウェスティのブラン君が亡くなったと書いてあって、寂しい気持ちになりました。
一緒に遊ぶと言っても、サトリは大好きな大ちゃんがブラン君とつるむとよく、怒ってたよね。「あたしの大ちゃんよ!」みたいに 

命あるものはいつかこの世を去っていく。犬や猫は飼い主が最期を看取らなくてはいけないとわかっている。
わかっちゃいるけど!ってムキになるけれど、やっぱり寂しいですねぇ。
ブラン君にはマリンちゃんって言う妹犬がいて2頭合わせて【ブンマリ】って呼んでいたんだよね。マリンちゃんは確か腎臓が悪かったと記憶している。元気でいるんだろうか。
サトリのドッグランの仲間が段々、いなくなって、去年はそのサトリが虹の橋を渡って行ってしまった。

今日は、ブラン君の追悼記事で、手元にある写真を何枚かアップして終わりにしたいと思います。
ブラン、また、サトリに追いかけられるかもしれないけれど、あちらの世界ででもよろしくね!
ブランちゃんの思い出




R.I.P



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