Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

自分たちに不都合な物は消せ?!

2006-12-20 09:48:27 | 犬・猫・犬友・動物たち
ニュースで
『クマによる人への被害が多発した今年4月から11月までに、全国で昨年度1年間の4倍以上にあたる5059頭が捕獲され、そのうち約9割の4578頭が殺処分されたと、環境省が19日に発表した。
ツキノワグマはこのうち4732頭で、4251頭がすでに殺処分された。』

と言う記事を発見。その数字を見たとき、私は目を疑ってしまったよ
あるブログでそれに対して沢山のコメントがあった。多くの人はその処分について疑問をもっていたけれど、そう言うコメントを書いたほとんどの人たちに
『上記の記載(コメント)は本当にそのように(間違った対処だと)思っているのでしょうか?』
と、書いている人がいた。その人は、北海道の地方に住んでいるらしく、もしかしたらヒグマに家族たちが怖い目に合わされたのかもしれない。その処置(殺処分)をどうして悪いと言えるのか、って言う表現だったけど・・・。

私は、やはり母なるに一緒に生きている以上は共生する努力をすべきだと思っている。
昔は、それなりにうまく暮らしてきていたはずなのに結局は人間がどんどん生活圏を広げ、森を伐採し、ダムを作り、道路を作り動物を追いやってしまってるから生きていけなくなった動物たちが人間に近くなっても仕方ないんじゃないのかしら?

私は、犬を飼っている立場から色々なセミナーへ参加し、狼の実態について学ぶ事がある。もともと狼は私にとって敬意を払う生き物のひとつではあるけれど。
昔、狼は恐ろしい生き物で人や家畜を襲うと言われ数え切れないほど殺され、(日本では絶滅されてしまったが)童話でもいつも悪者だった。
しかし、色々な研究者が狼を研究するうちに、健常な狼は人を怖れ、人前に姿を現すこともなく餌がなくて人里へおりてきても残飯をあさり、人の気配に逃げると言う。
家畜を襲うのもまれだそうだ。じゃ、どうして狼がそんなに殺されなくてはいけなかったのか
それは、狼と野犬の違いをわからない人々が「狼が家畜を襲った」と言い始めた事がきっかけだそうだ。野犬は元はと言えば人間に飼われていた普通の『犬』である。人間が放棄した人間を怖れぬ犬たちが代を重ね野犬化して、家畜を襲うのだ。
カモシカが増え、鹿が増え、農作物が荒らされるようになった、と嘆く前に、どうして狼を絶滅させてしまったのかって嘆いたほうがいいのでは?

もともと母なるは、バランスを保って生きとし生けるものを守ってきてくれたはずなのに、今は多くのもののバランス形態が崩れ、北極の氷も2050年(だっけ?)には溶けてしまうと言う。
今回のツキノワグマの件も、母なるが人間に与えたひとつの課題ではないかと感じてしまう。
エゴイスティックで「便利」「便利」に走る人間に、この事態をどう乗り越えるのかと試しているような気がする。
<うちのワンコ>
お友達から頂いたXmas プレゼントと一緒に・・(どれがプレゼントでしょう)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAPDTカンファレンス

2006-12-06 08:43:23 | 犬・猫・犬友・動物たち
昨日は第一回JAPDT(日本ペットドッグトレーナー)カンファレンスがつくばで開かれた。
日本の一般家庭で飼育されているの頭数はイギリスの約2倍。アメリカについで多いらしい。
しかし、盲導犬の数はイギリスの五分の一。
ドッグスクールの数も日本とは雲泥の差らしい。

私が参加したかったのは進化生物学、動物行動学博士でもあるロジャー・アブランテス(Roger Abrantes)のセッション。
ちらしを見たときから「イヌの言葉」の講演を行うこのセッションに興味があって参加するに至って、前日にどう言う人でどんな考えを持っている人なのかチェックをしようと彼のWeb Siteをしたら・・・。
な、なんと私が以前に買って読んでいた本の著者だったじゃないの?

サトリが4,5ヶ月の子犬だった頃(子犬と言ってももう20Kgはあった)本当に大変で悩んでどうやってこれからこれと付き合っていこうかと言う時期があった。
その時たまたまWebで見つけたのがこの本。
わかりやすいイラスト入りで詳しくイヌと狼の行動やその意味などを書いてあるから入りやすい
講演の合間に直接話すことが出来て彼の本を持っていると言うと快く自分の方からサインをしてくれると申し出てくれたんでラッキー
最初は、途中まで聞いてK9ゲームの人がセッションをやるのを聴きに行こうかと思っていたけれど結局最後まで彼の講演で終わってしまった。
日本では、イアン・ダンバーとかジーン・ドナルドソンはドッグトレーナーの間では結構有名で、ロジャー・アブランテスはあまり知られていないけど、なかなかユーモアのある、そして学術的面も素晴らしい人だった。あっと言う間の6時間だった。久々にいい授業を受けたような気分

<最近のうちのワンコ>



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする