精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

議員定数の意見聴取会

2010年02月11日 09時20分31秒 | 議会・地方自治

 昨年12月議会に、現在22人の議員定数を4人減の18人にするという議員提案がされた。この議案に関して、住民の意見を聞くために今日から3回、町内で「意見を聞く会」が開催される。
 日程は、
  11日 午後7時~8時半 精華南中学校
  12日 午後7時~8時半 役場交流ホール
  14日 午後7時~8時半 光台コミュニティホール である。
 全国的には「削減」傾向があるものの、中には維持しているところもある。この問題を考えるポイントは、
 ①市町村長と議会は、権力を1か所に集中させない仕組みであるこ と。
 これは、お互いにチェックしあう関係が、現代民主主義の基本だ からである。例えば、人気のあった小泉総理が権力を独占していれば、いまより「構造改革」が進んだかもしれない。しかし、それは庶民に今よりも苦しい暮らしを押しつける結果になっただろう。国会というチェックで、独走は防がれ政権交代にまで進んだのである。
 ②住民自治をどのように実現するかということ。
 主権者は住民です。議員はその代弁者として存在します。もし、多数の声だけを代弁すれば、精華町でいえばニュータウン住民の意見のみが実現する。母子家庭や障害を持った方・難病者などは「少数者」として無視される(十分声が届かない)ことになります。議員が少なければ少ないほど、多数の得票がなければ当選できませんので、いきおい多数を擁する団体・地域に顔を向けます。それが、少数意見の抹殺につながるわけです。つまり、少数意見も汲み取ることができる(当然、少数地域もです
)仕組みを作るためには、どの程度の議員数が必要かということです。
 ③すべての分野に目を届かせる仕組み。
 現在、精華町の行政組織として、総務・民生・事業・教育・出納・上下水道・消防の7つの部があります。それぞれに日常多種多様な仕事をしています。それに対応する議会は、3つの委員会で分担しています。1委員会当たり7人の議員(議長を除く)で21人です。正直言って7人で分担しても、担当している部課の業務を把握し、問題点を洗い出し改善提案や新たな政策提案をすることは容易なことではありません。議員は4年に1度の選挙があり、毎回1/3~1/4の議員が新人と入れ替わります。これも、率直にいえば昨年初当選した議員の中には、十分分かっていないのに判断しているという現実があります。職員出身でない限り仕方がないのかもしれませんが・・・定数が減れば減るほど経験の浅い議員の占める割合が高くなり、議会の最大の機能とも言われている「チェック機能」を働かせる前にことが進んでしまうということになります。
 現実に、議会を休んだり与えられた仕事を十分こなせず失敗している新人議員も存在するのです。また、そういう失敗している議員ほど、「定数を減らせ」と言っておられることもあり、住民からは「自分に与えられたことをこなしてから、言えば・・」という声も寄せられています。

 まだまだいろんな視点はあるとは思いますが、ぜひ上記の会合に参加されて、「なぜそう考えるのか」という理由・根拠も示していろんなご意見を聞かせてください。私も、議運委員ですのですべての会場に参加します。

 


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