隅田川花火大会のため、今年は屋形船のツアーに申し込んだ。
花火は7時過ぎに始まるが、水上でも場所取りがあるらしい。集合は2時である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/47/4d31a0c006981e657bd3ad9adc0bd770.jpg)
2時半に屋形船に乗り込み、早くも夕食をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/86/2b990df98737eb6bc21d1197384d232e.jpg)
アナゴがとても美味しかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/d6/acf5c83423ee66ba0c6d6714239e37df.jpg)
刺身も豪華である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/9c/4d9c8d4a73f57d3c67aa157ecf8add4c.jpg)
つづいて天ぷらが運ばれてきて、お腹がどんどん重くなっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/de/4bec04a5dee90ae1bb3be11ae3994afc.jpg)
「今日は屋形船が200艘くらい出てますよ」
船主の言葉通り、隅田川にはたくさんの船が浮かんでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/69/e4d4d66b7388b51510c46d75c4acb041.jpg)
「あそこに、第一会場の花火があります。あれを打ち上げるんですよ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/87/8f463705f3de5f5beb451cb62d69b119.jpg)
写真で見たことはあるが、どの花火も大きい。花火師の腕の見せどころであろう。
「正面にはスカイツリーが見えます。お写真をどうぞ」
せっかくだから、一枚撮っておいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/8b/42334f1f5233078daa7b1f44a2c3c57e.jpg)
4時半頃には、花火の見やすい場所で錨を下ろし、ジッと開会を待つ。
「あと2時間半ありますが、飲み放題もありますし、お休みになっても結構ですからお待ちください」
添乗員もあれこれ気をつかい、大変そうだった。
私は仕事を持ってきていたので、時間を有効に使うことができた。相席になった2組のご夫婦は、どちらも品がよく、すぐに仲良くなれてよかった。ときおり会話に参加し、あとはマイペースで仕事をする。結構有意義な2時間半だったと思う。
「それでは皆様、座布団を持ってデッキにお上がりください」
7時ちょっと前になると、花火見物の準備をする。船の屋根にはデッキがあり、建物などに遮られることになく花火を楽しめる特等席である。早く始まらないかとワクワクして待った。
7時5分。時間通りに最初の花火が上がる。
「わあ、すごい!」
あちこちから歓声が上がり、花火大会がスタートした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f5/343ac6862e31b1024ac8470cb2285747.jpg)
いろいろな花火が打ち上げられ、夜空の彩りを楽しむことができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/0f/d9243889032f47fcad12257db8f681cc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/d6/082b017592907aac4629156b55fc60ae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/fa/29b239cbcb9cfec46fd12e1b76c20274.jpg)
15分ほど経ったころだろうか。手に雨粒が落ちてきた。
「雨?」
パラパラといった程度だが、デッキの上では隣近所でざわめきが起き始めた。
なにしろ、天気予報では、夕方から雷雨と言っていたのだから……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/a1/d02e6d3411e6086546e06270fc3485e1.jpg)
雨粒にはお構いなしに、花火が上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/4c/03566dab72e16b6c8439b5101bdc5d65.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/06/627424aa94f1f1dd6c8a7813e6d6c033.jpg)
「うわ、結構降ってきた」
雨は、パラパラからポツポツに変わり、だんだん粒が大きくなってきた。お年寄りを中心に、早々と船内に引き上げる客も出始めた。
私は傘を広げ、「もうちょっと」と粘る。
ドーン、ドドーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c3/ba00f2e8cb6b045f71a2f814b05516c3.jpg)
さきほどまで、火薬の煙で花火が霞んでいたのに、雨で視界がよくなっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/41/08feaf007632531b4f93681eb534d443.jpg)
花火は何事もなかったかのように打ち上げられ、天高く舞い上がっては鮮やかな花を咲かせていた。
まだまだ、と思っていたが、雨粒が痛く感じられてきた。
ドドドドドッ!
銀玉鉄砲のような水滴に、そろそろ限界かと悟った。
「戻ろうか」
隣の娘に声をかけ、船内に避難することにした。私たちが最後である。
花火が見られないのは残念だが、体を壊しては元も子もない。雨には勝てないと察した。
雨音はどんどん大きくなり、土砂降りになったようだ。
「えー、花火大会は中止になったそうです」
しばらくしてから、船主が両方の眉毛を下げて報告した。たったの30分しか打ち上げていない。
船内には脱力感や疲労感が漂い、誰もが肩を落としていた。決して安くはないツアーだが、荒天とあっては諦めるしかない。私の席では「残念会」と称して、ビールで乾杯が始まった。もちろん、私も飲んだ。
「こういうことは珍しいので、今日はぜひ、宝くじを買ってお帰りになってください」
船主の軽妙なトークに、船内が和む。
まあ、こういうこともあるんだな……。
花火見物の客はガッカリだが、打ち上げられなかった花火を作った人たちもガッカリだろう。
何事もあきらめが肝心だけど。
ちなみに、宝くじは買わなかった。億万長者への道を逃したかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/18/b2b19eb2db2595e3407c99e2498c999f.png)
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
花火は7時過ぎに始まるが、水上でも場所取りがあるらしい。集合は2時である。
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2時半に屋形船に乗り込み、早くも夕食をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/86/2b990df98737eb6bc21d1197384d232e.jpg)
アナゴがとても美味しかった。
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刺身も豪華である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/9c/4d9c8d4a73f57d3c67aa157ecf8add4c.jpg)
つづいて天ぷらが運ばれてきて、お腹がどんどん重くなっていく。
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「今日は屋形船が200艘くらい出てますよ」
船主の言葉通り、隅田川にはたくさんの船が浮かんでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/69/e4d4d66b7388b51510c46d75c4acb041.jpg)
「あそこに、第一会場の花火があります。あれを打ち上げるんですよ」
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写真で見たことはあるが、どの花火も大きい。花火師の腕の見せどころであろう。
「正面にはスカイツリーが見えます。お写真をどうぞ」
せっかくだから、一枚撮っておいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/8b/42334f1f5233078daa7b1f44a2c3c57e.jpg)
4時半頃には、花火の見やすい場所で錨を下ろし、ジッと開会を待つ。
「あと2時間半ありますが、飲み放題もありますし、お休みになっても結構ですからお待ちください」
添乗員もあれこれ気をつかい、大変そうだった。
私は仕事を持ってきていたので、時間を有効に使うことができた。相席になった2組のご夫婦は、どちらも品がよく、すぐに仲良くなれてよかった。ときおり会話に参加し、あとはマイペースで仕事をする。結構有意義な2時間半だったと思う。
「それでは皆様、座布団を持ってデッキにお上がりください」
7時ちょっと前になると、花火見物の準備をする。船の屋根にはデッキがあり、建物などに遮られることになく花火を楽しめる特等席である。早く始まらないかとワクワクして待った。
7時5分。時間通りに最初の花火が上がる。
「わあ、すごい!」
あちこちから歓声が上がり、花火大会がスタートした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f5/343ac6862e31b1024ac8470cb2285747.jpg)
いろいろな花火が打ち上げられ、夜空の彩りを楽しむことができた。
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15分ほど経ったころだろうか。手に雨粒が落ちてきた。
「雨?」
パラパラといった程度だが、デッキの上では隣近所でざわめきが起き始めた。
なにしろ、天気予報では、夕方から雷雨と言っていたのだから……。
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雨粒にはお構いなしに、花火が上がる。
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「うわ、結構降ってきた」
雨は、パラパラからポツポツに変わり、だんだん粒が大きくなってきた。お年寄りを中心に、早々と船内に引き上げる客も出始めた。
私は傘を広げ、「もうちょっと」と粘る。
ドーン、ドドーン。
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さきほどまで、火薬の煙で花火が霞んでいたのに、雨で視界がよくなっている。
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花火は何事もなかったかのように打ち上げられ、天高く舞い上がっては鮮やかな花を咲かせていた。
まだまだ、と思っていたが、雨粒が痛く感じられてきた。
ドドドドドッ!
銀玉鉄砲のような水滴に、そろそろ限界かと悟った。
「戻ろうか」
隣の娘に声をかけ、船内に避難することにした。私たちが最後である。
花火が見られないのは残念だが、体を壊しては元も子もない。雨には勝てないと察した。
雨音はどんどん大きくなり、土砂降りになったようだ。
「えー、花火大会は中止になったそうです」
しばらくしてから、船主が両方の眉毛を下げて報告した。たったの30分しか打ち上げていない。
船内には脱力感や疲労感が漂い、誰もが肩を落としていた。決して安くはないツアーだが、荒天とあっては諦めるしかない。私の席では「残念会」と称して、ビールで乾杯が始まった。もちろん、私も飲んだ。
「こういうことは珍しいので、今日はぜひ、宝くじを買ってお帰りになってください」
船主の軽妙なトークに、船内が和む。
まあ、こういうこともあるんだな……。
花火見物の客はガッカリだが、打ち上げられなかった花火を作った人たちもガッカリだろう。
何事もあきらめが肝心だけど。
ちなみに、宝くじは買わなかった。億万長者への道を逃したかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/18/b2b19eb2db2595e3407c99e2498c999f.png)
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
今年は隅田川の花火大会のニュースを楽しみにしていました。
あの、話題のDJポリスが交通整理に来るんじゃないかって。
中止になったと聞いて、腕の見せ所!と思いましたが、どうもそういう話題はなさそうです。
砂希さんにはちょっと残念でしたね。期待して長くお待ちになっただけに、落胆はひとしおと思います。
特等席だったのに
屋形船だったんですね。
豪遊。羨ましいなー。
吾輩が屋形船に乗ったのは、80年代前半。遠い昔。船盛りの刺身、夢よもう一度です。
宝くじ、勿体ないね。買えばよかった? でも、事故に当たるよりいいよね。
雨は想定される事とはいえ、色々と損失は多そうだね。
15000発くらい打ち上げられずに残ったそうですが、雨に濡れて全部だめになったとテレビでいってました。
昨日は萩や津和野の大雨。
なんか異常ですよね。
こわいなー。
宝くじ買えばよかったのにー。
そうそう、あれです。
会社によって船も違うとか。
120人乗りの船もあるそうですよ。
あんまり大きくてもどうかと思います。
私が乗った船は、48人乗りかな。
適度に人がいて、ちょうどよかったかも。
結構揺れるので、船酔いする人は無理です。
大きな船だとまた違うのかしら。
朝から雨が降っていて、花火クルーズが中止だったら、代金は全額返ってきます。
しかし、催行されましたからね。
途中で中止されても、返金はないですよ。
来年は考えなくちゃ。
労働意欲を高めるために、結構浪費しているかも。
「ムダづかいしたから働かなくちゃ」って感じで。
お刺身が美味しかった♪
おっしゃる通り、事故に当たらないだけでもよかった。
ものは考えようですね。
船主が、番組で去年の映像を流していると言っていました。
今となっては、どうでもいいけど。
正直言って、今回の花火はイヤな予感がしていたんだよね。
連日、天気が崩れているんだもの。
折り畳み傘を持っての参加です。
バッチリ活躍してしまったわ。
使わずにすめばよかったのに。
そうそう、最近の天気は異常です。
先行き不安ですね~。
しかしダム付近が降っていないとはどういうこと!?
こっちはいいから、貯水池に降ってもらいたいですよ。
花火師が丹精込めて作った花火、打ち上げられずに終わるとは残念無念。
宝くじ、今から買おうかしらん。
最近、ツイていないので、当たらない気満々なんですが(笑)
せっかくの花火、残念でしたね。
スカイツリーの上から雨雲を見ている人たちが大勢いました。ヽ(´o`; オイオイ
でも、乗るものには乗ったし食べるものは食べたし・・・
屋形船は江戸前の料理なんでしょうかね。
今ならキスの天ぷらが旬かも、アナゴも美味しそうです。(*^^*)ポッ
花火は無風だと煙ってるので風が適当に吹いてるのが最高らしいです。
最近の土砂降りの天気、どうにかしてほしい~(_ _;)…パタリ
無風だと、火薬の煙で花火が欠けるとわかりました。
風向きも悪かったんでしょうね。
黒い煙の中から、放射状に黄色の筋が見えても感動しないし。
料理は江戸前だと思います。
うしお汁もあったんですが、立派なはまぐりを使っていました。
キスの天ぷらもありましたが、私はイカのほうが美味しかったかな。
今日も雨降り。
農作物が心配ですよ。