これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

スマホ音痴

2013年08月18日 08時56分29秒 | エッセイ
 高校生は、いまやほとんどがスマートホンを使っている。ある保護者は子どもに、「LINEをするから、どうしてもと言われ仕方なく」スマホに替えたそうだ。
 わが娘も、昨年スマホに変更した。「こっちのほうが楽」と言い、チャカチャカ使いこなしているが、私にはどうもハードルが高い。
「写真撮って。このボタンがシャッターだから」
 娘にスマホを渡された。どれどれとアングルを決めていたら、画面が真っ暗になってしまった。
「消えた……」
「もう、遅いんだよ」
 娘がどこかのボタンを押すと、元の状態に戻った。ずいぶん、せっかちなカメラである。
「はい、チーズ」
 言われたボタンを押したが、シャッターが切れない。半押しになったのだと思い、ちょっと力を入れてみたが、それでも「パシャッ」というシャッター音が聞こえない。「あれあれ」と何度も繰り返してみたが、一向にうまくいかなかった。
「できない……」
「もういいよ」
 彼女は私からスマホを取り返し、自撮りしていた。最初からそうすればいいのだ。
 撮影後は、画像の確認をする。娘は、人差し指でタッチパネルを操作していたが、急に大きな声で笑い出した。
「お母さん、さっきの写真、15枚も撮れてるよ」
「へ?」
「しかも、ムービーまで。なにやってるの?」
「…………」
 撮れないと思っていたのに、量産していたとは不思議だ。
 何がなんだかわからず、「私にスマホは向いていないのかもしれない」と落ち込んだ。

 旅行先では、娘のスマホが頼りになる。
 パソコンを持っていかなくても、短時間のブログチェック程度ならこれで十分だと思ったのだが……。
「日本語にならない……」
「こうやるんだよ」
「アプリを開けませんだって」
「じゃあ、少し閉じるから貸して」
 やはり、使いこなせない。
 あげくの果てには、入力ミスが待っていた。
「お母さん、『娘にスマホ借りて』が『スマヘ借りて』になってるよ!」
 ああ、クサいかも……。

 グーグルでは、眼鏡型端末を開発しているという記事を読んだ。



 ますます、ハードルが高くなりそうだ。
 10年後は、スマホがなくなって、眼鏡型端末ばかりになっているかもしれない。
 でも、私がかけているのは、単なる老眼鏡だろうな。

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