年末に宣言した通り、東京国立博物館(以下トーハク)に行ってきた。
「博物館に初もうで」の企画は1月2日から12日まで開催されているが、和太鼓や獅子舞などの新春イベントがあるのは2日、3日だけ。どうせなら、そこを狙いたい。ホームページをチェックしていたら、高3の娘がのぞきこんできた。
「3日ならミキも暇だから、一緒に行かれるよ」
「じゃあ3日ね」
トーハクに行くときは特別展開催時ばかりだ。今回は総合文化展なので新たな発見があった。
「え? 高校生以下無料?」
まず、料金が全然違う。一般は620円だが、「子どもといっしょ割引」なるものがあり、私も520円で入館できた。これはお得だ。
それから、写真撮影ができることにも驚いた。中には撮影禁止の展示物もあるが、特別展では一切できないことを考えると感動ものである。
早速、気に入った展示物を撮ってみた。
「お母さん、そろそろ獅子舞だよ」
「あっ、本当だ」
展示物もいいけれど、本日のメインは獅子舞なのだ。早めに、本館前のステージに行かねば。
この日、見事な舞で観客を楽しませてくれたのは、東都葛西囃子睦会というところらしい。獅子のお面をかぶっていたのは、意外にも女性であった。
みかんを食べ、皮をペッと吐き出したところでおしまいだ。
続いて、恵比須さまの舞と
大黒さまの舞も見られる。
その後、獅子舞が2体に増えて、観客席まで下りてきた。
獅子舞に噛んでもらうと、その年は無病息災で過ごせると言われているので、ギャラリーは大喜びだ。たちまち人垣ができる。
「わあ~っ」
私たち親子も獅子舞の近くに行き、頭を下げる。「パックン」という木の音が聞こえ、かすかな風を感じた。これで、今年は病気をせず頑張れるに違いない。
ほのぼのとした雰囲気の中、男児の泣き声が聞こえてきた。
「ほら、〇〇くん、獅子舞に噛んでもらおうね」
「イヤだっ、怖い、怖い~!」
若い母親が、未就学の男児を抱いて獅子舞に突進する。子どもは逃げたくて仕方ないのに、自分の力ではどうすることもできない。目を剥き、手足をバタバタさせて抵抗する様子に、観客から笑いが起きた。
ついに、獅子舞の近くまで来てしまったとき、ひときわ大きな叫び声をあげる。
「わああああーーーー」
「あはははは」
必死な子どもに、笑う大人。のどかな新年である。
獅子舞のあとは昼食だ。だが、レストランには長蛇の列ができている。名前と人数を書いたあと、待ち時間を利用して本館の1階に行った。そこには、私の大好きな仏像がたくさん並んでいた。
日本刀も美しい。
「お母さん、20分経ったよ。もう呼ばれちゃったかも」
「そうだね、そろそろ戻ろう」
レストランに戻ると、「お名前をお呼びしたときご不在の場合は、キャンセルとさせていただきます」との文字が見えた。おやおやと焦ったとき、ウエイターの声が響いた。
「ササキサキさま2名様、いらっしゃいますか?」
「はいはいっ!」
なんと、ジャストミート!
2015年が、実に気分よくスタートした。
上野公園も、水が躍っている。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「博物館に初もうで」の企画は1月2日から12日まで開催されているが、和太鼓や獅子舞などの新春イベントがあるのは2日、3日だけ。どうせなら、そこを狙いたい。ホームページをチェックしていたら、高3の娘がのぞきこんできた。
「3日ならミキも暇だから、一緒に行かれるよ」
「じゃあ3日ね」
トーハクに行くときは特別展開催時ばかりだ。今回は総合文化展なので新たな発見があった。
「え? 高校生以下無料?」
まず、料金が全然違う。一般は620円だが、「子どもといっしょ割引」なるものがあり、私も520円で入館できた。これはお得だ。
それから、写真撮影ができることにも驚いた。中には撮影禁止の展示物もあるが、特別展では一切できないことを考えると感動ものである。
早速、気に入った展示物を撮ってみた。
「お母さん、そろそろ獅子舞だよ」
「あっ、本当だ」
展示物もいいけれど、本日のメインは獅子舞なのだ。早めに、本館前のステージに行かねば。
この日、見事な舞で観客を楽しませてくれたのは、東都葛西囃子睦会というところらしい。獅子のお面をかぶっていたのは、意外にも女性であった。
みかんを食べ、皮をペッと吐き出したところでおしまいだ。
続いて、恵比須さまの舞と
大黒さまの舞も見られる。
その後、獅子舞が2体に増えて、観客席まで下りてきた。
獅子舞に噛んでもらうと、その年は無病息災で過ごせると言われているので、ギャラリーは大喜びだ。たちまち人垣ができる。
「わあ~っ」
私たち親子も獅子舞の近くに行き、頭を下げる。「パックン」という木の音が聞こえ、かすかな風を感じた。これで、今年は病気をせず頑張れるに違いない。
ほのぼのとした雰囲気の中、男児の泣き声が聞こえてきた。
「ほら、〇〇くん、獅子舞に噛んでもらおうね」
「イヤだっ、怖い、怖い~!」
若い母親が、未就学の男児を抱いて獅子舞に突進する。子どもは逃げたくて仕方ないのに、自分の力ではどうすることもできない。目を剥き、手足をバタバタさせて抵抗する様子に、観客から笑いが起きた。
ついに、獅子舞の近くまで来てしまったとき、ひときわ大きな叫び声をあげる。
「わああああーーーー」
「あはははは」
必死な子どもに、笑う大人。のどかな新年である。
獅子舞のあとは昼食だ。だが、レストランには長蛇の列ができている。名前と人数を書いたあと、待ち時間を利用して本館の1階に行った。そこには、私の大好きな仏像がたくさん並んでいた。
日本刀も美しい。
「お母さん、20分経ったよ。もう呼ばれちゃったかも」
「そうだね、そろそろ戻ろう」
レストランに戻ると、「お名前をお呼びしたときご不在の場合は、キャンセルとさせていただきます」との文字が見えた。おやおやと焦ったとき、ウエイターの声が響いた。
「ササキサキさま2名様、いらっしゃいますか?」
「はいはいっ!」
なんと、ジャストミート!
2015年が、実に気分よくスタートした。
上野公園も、水が躍っている。
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
獅子舞、女性の方ですか…
写真撮影OKとはびっくりです。
京都や奈良のお寺も写させてくれればいいのに。
ストロボたかなければいいような気もするのですがね。
特別公開のときしか見せないものがあったり、仏像とか、寺宝というより日本の宝じゃないの?と思ったりして…
大黒様とゑびす様と獅子舞が一緒だとお金にも食べるものにも困らないし病気もしない。
今年はあちこちお出掛けしそうな予感。アップが楽しみです。
私も今年は少しお出かけするかも(*^^*)ポッ
博物館というだけあって古いことを連想しました。
獅子舞が怖くて泣いて家に逃げ帰り、押し入れに隠れて眠ったことも、探したそうです。
子供を連れて上野にパンダを見に行ったこともありました
修学旅行で京都から買ってきた弥勒菩薩(フォトとは無関係)、あの頃は女を見る目は確かでしたが…(笑)
実は和太鼓も見たかったんです。
しかし、娘が寝坊をし、間に合いませんでした。
まあいいか……。
トーハクのHPを見ると、相当な収蔵品があるようです。
しかし、自慢の「松林図屏風」はこの時期のみの公開ですし、眠っている重文もたくさんあるのでしょうね。
いつでも見られればいいのに。
次回も収蔵品の続きをアップしま~す!
はい、寺社へのお詣りもいいのですが、博物館で仏像や縁起物を見るのもいいですね。
かなり気に入りました(笑)
年配の方や外国人の姿が目立ちました。
何しろ、ここが一番日本らしいイベントをしているんですもの。
お天気に恵まれたのもラッキーでしたよ。
ところで、弥勒菩薩だけでなく、御仏はもともと性別を超越した存在らしいです。
だから、女性とはいえないようで…(苦笑)
観音菩薩は女性だと思っていたんですけどね。
そちらには、獅子舞より怖いナマハゲがいます。
「泣く子はいねえが」って、……そりゃ泣きますよ(笑)
しかし嫌がる息子を無理やり獅子舞に差し出すお母さん凄いな~。
お正月は特別に撮影を許可してくれたんですね。仏像が見れて良かったですね。
何を基準に、獅子舞を怖がるんでしょうね。
顔?
愛嬌があると思うんですが。
中に入っていたのは女性だったので、背丈の小さな獅子舞でした。
うちの娘は、1歳くらいのとき、鎌倉の大仏を見て泣きましたよ。
大きくて怖かったらしい(笑)
顔は穏やかなのに、失礼な。
コアなファン以外でも気軽に足が向いて、リピーターになりそうです。
獅子舞と言うと、伊勢大神楽がなじみ深いです。
こちらは夏~秋にかけて、巡業に来ます。
でもせっかく来てくれても、共働きで留守だったり
いても頼まなかったりする家が増えました↓
時代も変わりましたね・・・
本年もよろしくお願い申し上げます。
トーハク初詣は私もチェックしていました。
展示は相変わらずヘタクソですが、人を呼ぶ術に長けてきましたね。
そのマジックにはまって、同じ特別展を2度見に行くようになってしまったじゃありませんか。
トーハク初詣は5日に秋田から戻って6~9は仕事でしたから、この3連休が狙い目なわけです。
砂希さんのタイトルとざくっと全貌だけしか見られなかった4日間に、どうしてこんなに展示物のリアルな写真があるのかしら?と思っていました。
今拝読して感激!撮影OKだったのですね。
明日にでも行ってみようかと思っていたのですが、今朝、激しい頭痛で目が覚めました。
職場はインフルエンザが猛威をふるっていて、もしや…
その時は4月末の鳥獣戯画に照準を合わせるか…
また撮影禁止ですねぇ…
あけましておめでとうございます。
秋田への帰省を楽しまれたようで何よりでした。
可愛いお義父さんが待っていてくれたんですね。
相変わらずヘタクソ、という件に笑いました。
あれは構造がおかしいんじゃないでしょうか。
あっちへ行って、こっちへ行って、グルグルしないと見られません。
やたらと歩かされ、疲れるんですよね。
撮影ができるかできないかの違いは大きいです。
日本ではどこも禁止されているかと思ったら、そうではないことに小躍りしました。
欧米なみになってくれれば。
頭痛が心配です。
お大事になさってください。