これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

不器用な男

2013年12月15日 17時44分35秒 | エッセイ
 何年か前、夫が魚焼きグリルを洗っていたときに、ガラスを外してしまったことがある。手先がとんでもなく不器用なこの男は、必死になって元通りにしようとした。努力の結果、どうにか本体に収まったのだが、ガラスの向きが上下逆だった……。



 本人は気づかないところが笑える。面白いので、グリルは今もそのままだ。
「ママ、テレビの前の床暖房、リモコンが壊れちゃってつかないよ」
 わが家はオールフローリングなので、廊下以外は床暖房が入っている。しかし、スイッチをONにしても、作動しないと夫が騒いでいた。木目模様が冷え切って、とても座れたものではない。
「修理は頼んだの?」
「うん。明日来るって」
 一応、解決策は講じたらしい。よしよし。
 そして翌日、業者が新しいリモコンと交換してくれたのだが、どうにも違和感がある。

 何かが足りない……。

 隣の部屋のリモコンを見て、ようやく違いに気づいた。
 電源部分の「運転 入/切」の表示がないのだ。



「パパ、リモコンに貼るシール、もらわなかった?」
「ああ、これかな」



 夫が思い出したようにシールを出す。
「電源に、これを貼ってくださいとか、言われなかった?」
「そうだったかも」
 彼は隣の部屋に行き、正しいリモコンを確認したあと、シールを貼ったようだ。
 しかし、できあがりは……。



 見事に、はみ出していた。
 何で真ん中に貼れないのかと、私は首をかしげる。
 これも傑作だから、永久保存版にしようっと~♪


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (10)
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