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ワニと読むミステリ(葡萄園の骨)

葡萄園の骨〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
アーロン・エルキンズ
早川書房
945円(価格は変わる場合があります)

Dying on the Vine (A Gideon Oliver Mystery)
Aaron Elkins
Berkley

読むと、とっさのシナリオは矛盾に注意。

(アーロン・エルキンズ著)
 人類学教授のギデオン・オリヴァーはスケルトン探偵と呼ばれています。ギデオンとその妻ジュリーはイタリア、トスカーナ地方にある友人の果樹園を訪ねてクビデュ一家の家に滞在しています。そこで、名声の誉れ高いスケルトン探偵は家族にまつわる悲劇の調査を依頼されました。先代のピエトロ・クビデュはヴィラ・アンティカの創始者でしたが、一年ほど前にピエトロは人里離れたアペニン山脈の山小屋付近で妻を殺して自らも自殺したと思われています。妻の不倫を疑っていたピエトロによる犯行とされていましたが、二体の白骨死体を調査し始めてすぐに、ギデオンはこれは殺人・自殺ではないと推理します。家族内には、対立があり、争いや不信が渦巻いているのが明らかになってきて、さらにもう一人のクビデュに終わりが訪れます。まだ事件は終わっていないのです。

 今回はギデオンはフィレンツェで開かれている第14回国際科学捜査シンポシウムの講演者としてイタリアを訪れています。妻ジュリーも同行していますが、さらにギデオンの親しい友人であるジョン・ロー夫妻も一緒です。ギデオン=ジョンのコンビのボケ・突っ込みのようなやりとりはこのシリーズには欠かせないものになりましたね。
 クビデュ一家の果樹園やワイナリーでの催し物の様子が描写されているのですが、イタリアの家族の成り立ちってこうなんだ、ととてもよくわかります。地方によっても違うのでしょうが。 
いまだに“血の復讐”とかあるのですね。(ほんとかな)
 二体の白骨をつぶさに見て、どのように死に至ったか、それから1年間山中でどう変化していったか、そんなことがギデオンの調査で徐々に明らかになるのですが、そのあたりはいつものように、ほー、そうなのかぁ、と感心してしまいます。スケルトン探偵シリーズの醍醐味の1つですね。
 シリーズは18巻あるようですが、日本語訳は17冊しかないので、どれかが抜けてるんですね。
 どれかな?

■既刊
 シリーズはもう17巻目だそうです。イギリス、ペルー、メキシコなど、いろんなところの骨を鑑定しています。

骨の島
水底の骨
骨の城
密林の骨
原始の骨
騙す骨

主人公: ギデオン・オリヴァー(人類学教授)
場所:  イタリア、トスカーナ地方
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


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