ワニと読むミステリ(原始の骨)

読むと、まやかしはばれることになってます。
 
(アーロン・エルキンズ著)
 人類学教授でスケルトン探偵のギデオン・オリヴァーのシリーズです。
 今回ギデオンはジュリーとともにジブラルタルの記念行事に参加します。
 ネアンデルタール人と現生人類の混血を示唆する太古の骨という大発見の五周年記念行事です。このシリーズで問題になる骨としては最古のものになりますね。
 大金持ちでアマチュア考古学者のアイヴァンが焼死したところから、事件は発掘当時の転落事故にまでさかのぼっていきます。発掘には参加していなかったギデオンまでがどうも命を狙われているらしいのですが、ギデオンにはなぜ自分が標的になるのか、さっぱり心当たりがありません。
 崖から落ちたり、あわや感電死しそうになったりと、がらにもなくギデオンはアクション・スターみたいな活躍ぶりです。最愛の妻のジュリーも心配したり呆れたり。いつもの2人の会話が良いですね。このシリーズの魅力の1つです。
 遺跡発掘がどのように行われるか、なかなか興味深い知識も得られます。
 それと学者同士の協力ややっかみやら、やたら人間臭いところも面白みを加えています。
 ワニの好きなシリーズです。

■スケルトン探偵シリーズ
 ギデオンのスケルトン探偵シリーズも長いですね。
ブログにあるのは、これだけですが、まだほかにもあります。
骨の島
水底の骨
骨の城
密林の骨

ほかのシリーズとしては、美術館学芸員クリス・ノーグレンが探偵役のものもあります。こちらは長く翻訳がでてないですね。これも面白いので、ぜひまた新作を読みたいです。
そういえば、美術探偵リヴィアの話もありました。

主人公: ギデオン・オリヴァー(人類学教授) 
場所:  イギリス、ジブラルタル
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


原始の骨(ハヤカワ・ミステリ文庫)
アーロン エルキンズ
早川書房

考古学が学べます
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