ワニと読むミステリ(密林の骨)

読むと、歯を大切に。

(アーロン・エルキンズ著)
 スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーは、今回はアマゾン河をクルーズします。
 友人フィルの企画する激安ツアーに参加することにしたのです、友人のFBI捜査官ジョンと。
 そもそもこのツアーは、民族植物学研究者の一行の研修ツアーで、オリヴァーたちはこのクルーズ船での旅がこれからもツアーとして適当かというモニターのようなものですね。
 うさんくさい教授、その教授に意地悪をされて論文をとおしてもらえない学生、同じ大学の職を失いかけている助教授、教授の著作を手伝うフリーライター、娘へのセクハラでウラミを持つ昆虫学者、まじめで小心者の船長、そして謎の現地ガイド。
 そしてこの一行には、次々に不思議なことが起こり始め、旅の行方が危ぶまれます。
 船に打ち込まれたヤリは、警告か!
 アマゾンのゆったりした流れ。ときどきワニが泳ぎます。
 静かな河風に吹かれながら、星空の下で時を忘れて酒を飲む。
 話をするも良し、ただ黙っているのもまた心安らぐ。
 奇妙な穴のあいた骨が発見され、ギデオン・オリバーの名推理が冴えます。
 そしてまた、どうにも説明のつかない特徴のある歯。
 密林の中で動くものは、いったい何者なのか、不安が募ります。
 今回は、ギデオンの妻、ジュリーは同行しませんが、あちこちで存在感を出してます。
 スケルトン探偵シリーズも、もう10冊以上ありますが、もっとずっと続いてほしいです。

主人公: ギデオン・オリヴァー(人類学教授)  
場所:  ペルー、アマゾン河
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


密林の骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 3-9)
アーロン・エルキンズ
早川書房

スケルトン探偵とアマゾンをクルーズしよう
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