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ワニと読むミステリ(三十三本の歯 (老検死官シリ先生))
![]() | 三十三本の歯 (老検死官シリ先生) |
コリン・コッタリル | |
ヴィレッジブックス |
![]() | Thirty-Three Teeth |
Colin Cotterill | |
Soho Crime |
読むと、霊的に逃れるのは難しい。
(コリン・コッタリル著)
シリ先生のシリーズ第2弾です。1作目が2008年8月に出版されていますから、2作目が出るまでにずいぶん時間が過ぎていますね。
1977年のラオスです。
シリ先生はラオスで唯一の検死官です。シリ先生はヘリコプターの事故で黒焦げになった死体の検死で国籍を見つけることを依頼されますが、2人がアジア人であることがわかるくらいです。しかしシリ先生はそれが退位させられた国王に関係することを見つけ出します。さらに残忍な殺人が続き、ホテルに飼われていたクマの仕業かと思われますが、傷跡からもっと大きなウェアタイガーかと疑われます。
シリ先生は、公共物を損壊したとして逮捕されてしまいますが、証人の供述に疑いがあると法廷でみずから弁護します。
いろんな事件が盛りだくさんに起こります。
シリ先生は72歳ですがあちこち飛び回って大忙しです。
ラオスにはまだ多くの呪術師がいるのですね。シリ先生自身もいろんな霊的存在に出くわします。不思議な夢もみたりしますが、ワニが気に入ったのは、シリ先生の家にいついていたイヌのサループの霊が見えるところです。みごとにサループは復讐しますね。
今回は看護婦のドゥーイが大活躍です。シリ先生の不在中に凶暴な獣に殺されたらしい事件の解決に一生懸命です。そのため襲撃にあい命が危なくなってしまいますが。
ワニは、シリ先生が果樹園で国王と遭遇するところが好きです。時間が止まったような、外から隔絶したような不思議で宙に浮いたような感覚を覚えます。
現実なのか夢なのか、くらくらするような感覚にも襲われますが、それがなんだかラオスの暑ーい夏にいるようでぼわーんとしてそんなことどうでもよいような気持ちになります。
まだ2作しか翻訳されていませんが、まだたくさんの未訳があります。これから翻訳がでるようにみなさん応援してください。
■既刊
1作目です。シリ先生はラオスで唯一の検死官に任命されます。
老検死官シリ先生がゆく
主人公: シリ・パイブーン(ラオスで唯一の検死官)
場所: ラオス
グルメ: なし
動物: イヌ:サループ
ユーモア: 中
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