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ワニと読むミステリ(この声が届く先)

この声が届く先 (創元推理文庫)
S・J・ローザン
東京創元社
1,239円(価格は変わる場合があります)

On the Line (Bill Smith/Lydia Chin)
S.J. Rozan
Minotaur Books
1,371円(価格は変わる場合があります)

読むと、人は変わるし、変わらない。
 
(S・J・ローザン著)
ビル・スミスにリディアからかかってきた電話、妙な雰囲気とともに発せられた言葉は、「最悪よ」。それに続いたのは電子的に変えられた声で、リディアを誘拐したというものでした。それが最悪の追いかけゲームの始まりでした。ビルがリディアを生かしておきたいと思うなら、誘拐犯のしかけた手の込んだゲームに乗らなければならない。期限は12時間。最初の手掛かりからビルがたどりついたのは廃墟となった建物で、そこで小柄な中国人女性の死体を発見します。すぐにその建物は警察に包囲されてビルは警察に追われる身となります。さらに中国人売春組織からも彼らの商売を脅かすものとして狙われることとなり、ビルのトラブルの多い人生でも最悪の事態となります。ビルを助けるのは、リディアのコンピューターおたくのいとこライナスとそのガールフレンドのトレラ、そしてリディアの親友メアリー刑事です。警察に先んじてリディアを見つけ、誘拐犯の正体とその目的を暴くことができるのか、ニューヨークを駆けめぐる追跡劇です。

誘拐犯の仕掛けたゲームを追い、さらにリディアが電話のたびにしのばせた監禁場所の情報をひもとき、ビル、ライナス、トレラたちはニューヨーク中を駆けまわるので、地図を片手に読むとおもしろいかもしれません。
今回の見どころは何と言ってもリディアの親戚のライナスとそのガールフレンドのトレラでしょう。ライナスはコンピューターおたくですが、それ以外のことは不器用で、トレラは車の運転も上手で度胸があって機転がきいてなんでも上手にこなし今回の追跡劇で重大な役割を果たします。これからもこのシリーズに登場してほしいし、できればこの二人が活躍するシリーズが生まれたらおもしろいだろうなぁと思わせます。
イヌのウーフがいい味だしてます。もっと捜査にからんでほしいですね。これからも活躍してほしいです。

 ■既刊
 ビルとリディアが毎回主役の座を交代して捜査をしています。
   春を待つ谷間で
   冬そして夜
   夜の試写会
   ピアノ・ソナタ
   新生の街
   天を映す早瀬
   シャンハイ・ムーン

主人公: リディア・チン(私立探偵)
     ビル・スミス(私立探偵)
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ:  なし
動物:   イヌ:ウーフ(大型犬)
ユーモア: 小



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