明治の大実業家

2018年07月07日 | 但馬の人物
               なんときれいな紫陽花の花


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(2級)問題より

【66】朝来市佐中の生まれで、第百国立銀行頭取も務めた明治の実業家は、誰で
しょうか。

(a)原 六郎     (b)山田 六郎     (c)中江 種造     (d)和田 完二

 質問の(a)から(d)の4人は、ふるさと但馬の生んだそれぞれ立派な実
業家です。

質問の、朝来市生まれ、銀行の頭取から該当するのは「原 六郎」ではないで
すか。

「原 六郎」は、第百国立銀行頭取、東京貯蓄銀行頭取、横浜正金銀行頭取を
務め、明治の経済界に君臨した実業家です。答えは、(a)の原 六郎となり
ます。

原六郎は、生野義挙に敗れて池田草庵の門下生であり学友の北垣国道とともに、
因幡の国へ逃れます。

その時、身を隠すため進藤俊三郎から原六郎に名前を変え、さらに長州藩の守
備隊で幕府軍と戦います。

維新後は官軍に身を置き、政府の推薦で欧米に留学、経済や金融を学びます。

帰国後は金融業界でその手腕を発揮し、銀行界、産業界に大きく貢献する存在
になり、日本の経済界の中枢的存在として活躍したのです。

後に出石町出身の政治家・斎藤隆夫を、学生のころから終生支援したことでも
有名です。

 ちなみに、(b)の山田 六郎は、香美町香住出身の人物で、大阪くいだおれ
の創業者であります。

(c)の中江 種造は、豊岡市出身の明治の鉱山王です。

(d)の和田 完二は、豊岡市竹野町出身で丸善石油(現コスモ石油)の社長とし
て石油業界の発展に尽くした人物です。

それぞれ、各方面の実業界で活躍された偉大な人物が、ふるさと但馬から多く出
ておられます。


『さんばらけ』

 但馬弁で「さんばらけ」って言葉があるの。

「さんばらけ」は、着物の着方が乱れとったり、髪の毛がばらばらになっている
ことを言うんだよ。

「あんた、着物も髪もさんばらけになっとるわ」と注意されるんよ。

乱れた髪を「さんばらがみ(髪)」って言うの。

「さんばら髪しとらんと、クシできれいにしてきんせ~な」って言うんだよ。

ミオちゃんも、暑いのか知らんけれど頭に汗かいて、髪がさんばらけになっとる
ね。

女の子は、ちゃんと髪をといてもらって綺麗にしとこうな。
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