知る者、好む者、之(これ)を楽しむ者に如(し)かず

2009年03月22日 | ふるさとの話
              (敬老会のイライラ棒ゲーム、
                     とっても楽しんでいただきました)

「お~、そこそこ、そこが難しいわ~」、
「わ~、2秒でブザー、もういっぺん挑戦させて~」、
「手が震ってるよ~、両手で持ってユックリ、ユックリ慎重にガンバッテ~」、

敬老会で楽しんだ、イライラ棒ゲームでのご老人達の歓声の様子です。
区の敬老会は毎年3月に開催です。案内状や会場の準備や、食事の手配から当日の進行まですべてが区長の役割となっています。1ヶ月前からの手配の末に本日を迎えます。
地区の高齢の先輩の皆さん、本日の出席は22名、
嬉しくって、開会の一時間以上前から、「区長さん、本日はご招待ほんまありがとうさんです」と、ご来場です。
『大した内容ではありませんが、どうもどうも』と迎えます。
食事と歓談の後のゲームに、アトム電器の売出し用に作製した、「イライラ棒ゲーム」のお遊びです。

『とってもお若く、お元気な先輩方にピッタリなゲームをご紹介します。みごとゴールしますと、100万円プレゼントしますよ』と、案内しますと。
一番高齢のMさんは、「ゲームする前から手が震える~、無理や~」と大爆笑です。
全員、スタートから50cm先のカーブでブー、10秒も持ちません。ひどいお方はスタート地点でブー、何回やっても10cmも進みません。
22個用意した参加賞は、「入れ歯にやさしく、のどにも詰まらない、ミニカステラ」、
『はい、残念賞』と渡して大笑いです。
そんなお年寄り向きでない、「イライラ棒ゲーム」なのに爆笑、爆笑の大歓声で大盛り上がり、
大喜びの反応に、お世話した私も涙が出るくらいの感激でした。

区長をしますと、ドンドコドンドコ用事が発生します。会議に、事務処理に、行事の遂行に、本当に目の回る忙しさ、
『商売しながらかなわんわ~、行事が重なりアトムの旅行も行けないわ~』と、考え込んでしまいます。
しかし、『えーい、どうせやるならとことんやろう、楽しくやろう』の気分です。

論語・雍也(ようや)第六に書いてあります。
「子日、知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者。」
子(し)日(のたま)わく、之(これ)を知(し)る者(もの)は、之を好(この)む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽(たの)しむ者に如かず。

う~ん、商売でも区長の用事でも、同じするなら知恵を出して頑張ることも尊いけれど、好きですることには及ばないし、さらに楽しんですることにはもっと及ばないと云うことですね。