三笑会

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「やる気の見えない政府」

2019-10-26 10:43:14 | 日記
「やる気の見えない政府」

 現、第200回臨時国会に有田芳生参議院議員が提出した「安倍政権の拉致問題解決に向けた基本方針に関する質問主意書」に、本年10月15日付けで答弁(答弁書第3号)した安倍首相は、「2について:(前略)いわゆる「ストックホルム合意」において、北朝鮮側は日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明しており、政府としては、同合意に基づき、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す考えである。」と、従来からの方針を繰り返し明言している。
これに先立ち、本年9月16日に開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」における挨拶の中で安倍首相は、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えです。」と述べ、条件を付けない対話によって拉致問題の解決を目指すことを表明している。
 国会議員の質問主意書及び政府答弁書は衆参両院のホームページに記載されていることから、日本国内だけでなく世界中から閲覧することが可能である。同じく、救う会全国協議会ニュースの9月18日号には、件の国民大集会における安倍首相の挨拶全文が記載されており、これも日本国内だけでなく世界中から閲覧することが可能である。つまり、北朝鮮側はこれら2種類の政府方針を承知しているのであって、「お前ら(日本政府)は、国会議員(国民の代表者)にはストックホルム合意に基づいて解決を目指すと答え、拉致被害者家族を前にした挨拶では、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。」と言明しているが、どっちが日本政府の方針なのかはっきりしろ。」と、北朝鮮側に詰問されてもおかしくない。
 つまり、今の状態では、我が国政府は、国民も、家族会も、そして北朝鮮も騙していることになる。しかも、この状態を改めようとする気配がないことから、北朝鮮側が我が国政府の方針を信用する可能性は極めて少ないと捉えるべきだ。しかも、政府はこの矛盾を知っていながら知らないふりをしているので、政府には拉致問題解決にやる気が見えないと私は指摘したい。
 安倍首相は、国民にも、家族会にも、北朝鮮にも、「我が国政府は、日朝ストックホルム合意に基づき、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す考えなので、この合意内容を具体化するために金委員長と一日も早くお会いして、将来に向けた日朝両国間の諸問題解決についても胸襟を開いてお話ししたい」と、統一した方針を何処でも誰にでも明言することをご提案申し上げたい。

令和元年10月26日

救う会徳島 代表 陶久敏郎

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