今日は、昨年亡くなった友達のお誕生日です。
去年、命日よりこのお誕生日に彼女を偲んで花を買いました。
高校時代から彼女は7月生まれだと知っていたし、この日のほうが彼女も付き合いが長いから。
丸い顔と、大きな目。太陽のような笑顔がステキな彼女はオレンジや黄色の花が好きだった。
私が今のマンションに引っ越した時、オレンジ色のガーベラの花束を持って訪ねてくれたし
一昨年新居にお邪魔した時は、テレビの前に黄色い花を幾輪か生けていた。
だから去年は、一番彼女のイメージに合う小さいひまわりの花を買ってきた。
私は愚かでした。
ひまわりの切花はどんなに水を替えて、切り口を切り戻しても、枯れていくのを止めることはできなかった。
お通夜、お葬式、二度別れを言ったのに、また彼女と別れなければならなかった。
そして私は、2度と切花を買わないと決めた。
そうやって、去年から、ガーデニングにのめり込んでいったのです。
根のある植物、伸びて行く生命に、希望や命の強さを感じて。
高校時代、私たちは漫画ばかり描いて過ごした。初めての漫画友達でした。
一足先に「漫画描きになる!」って言って大学時代は投稿に明け暮れていました。
お互いに、イラストを描いては見せ合い、交換し、好きな作品を語り、日々が過ぎて行った。
あの時もらった彼女のイラストはクリアファイルに入れて、大学時代は下宿へ伴い、その後何度も引越ししたけど、今もこの家にあります。
聞けば彼女も私の(ド下手くそな高校時代の)イラストを、結婚してからも新居に伴ったそうです。
若き日の戯言かもしれない他愛ない思い出、です。
彼女は、お葬式の日にみんなにA4のコピー用紙1枚のメッセージを遺しました。
私はそれを、彼女のイラストを収めたクリアファイルの一番最後にしまいました。
メッセージの一番最後の言葉は「さようなら」。
一方的に投げられたさよならを、クリアファイルに閉じ込めたまま今も返すことができない。
彼女は去り、私たちは遺った。
さよならは、去る者だけに許された言葉だと思う。
去年、命日よりこのお誕生日に彼女を偲んで花を買いました。
高校時代から彼女は7月生まれだと知っていたし、この日のほうが彼女も付き合いが長いから。
丸い顔と、大きな目。太陽のような笑顔がステキな彼女はオレンジや黄色の花が好きだった。
私が今のマンションに引っ越した時、オレンジ色のガーベラの花束を持って訪ねてくれたし
一昨年新居にお邪魔した時は、テレビの前に黄色い花を幾輪か生けていた。
だから去年は、一番彼女のイメージに合う小さいひまわりの花を買ってきた。
私は愚かでした。
ひまわりの切花はどんなに水を替えて、切り口を切り戻しても、枯れていくのを止めることはできなかった。
お通夜、お葬式、二度別れを言ったのに、また彼女と別れなければならなかった。
そして私は、2度と切花を買わないと決めた。
そうやって、去年から、ガーデニングにのめり込んでいったのです。
根のある植物、伸びて行く生命に、希望や命の強さを感じて。
高校時代、私たちは漫画ばかり描いて過ごした。初めての漫画友達でした。
一足先に「漫画描きになる!」って言って大学時代は投稿に明け暮れていました。
お互いに、イラストを描いては見せ合い、交換し、好きな作品を語り、日々が過ぎて行った。
あの時もらった彼女のイラストはクリアファイルに入れて、大学時代は下宿へ伴い、その後何度も引越ししたけど、今もこの家にあります。
聞けば彼女も私の(ド下手くそな高校時代の)イラストを、結婚してからも新居に伴ったそうです。
若き日の戯言かもしれない他愛ない思い出、です。
彼女は、お葬式の日にみんなにA4のコピー用紙1枚のメッセージを遺しました。
私はそれを、彼女のイラストを収めたクリアファイルの一番最後にしまいました。
メッセージの一番最後の言葉は「さようなら」。
一方的に投げられたさよならを、クリアファイルに閉じ込めたまま今も返すことができない。
彼女は去り、私たちは遺った。
さよならは、去る者だけに許された言葉だと思う。