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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』を観る。

2021-05-16 07:59:16 | 映画・テレビドラマ・音楽
夕食後の時間、何を観ようかとWebサーフィンをしていて、行き当たった作品。

『ライ麦畑の反逆児』

あれ、今時サリンジャー、という思いもあったのだけれど、読んだ記憶があっても、自分が内容を理解したのかどうか覚えがない。本を買ったのは、大学のアカンサス書房という生協がやっている書店でした。本のカバーの内側だかに書かれていた、生年1919年、ということだけが鮮明に記憶に残っている。その時は、あっ30歳違いだ、と単純に思ったもの。苦笑

彼が20歳、1939年から始まる。今だとわかる。その年が若者にとってどういう年だったかと。作家を目指していたサリンジャーも従軍してヨーロッパ戦線へと向かうことになる。軍隊の食事はお粗末なもの。しかしD-デイの前夜はステーキがでる、と聞かされる。あるとき食堂に行くと、大勢がステーキを食べている。無言で。そう、ノルマンティー上陸作戦の前夜のこと。その作戦の惨たらしさが脳裏にしがみつき、帰国後も彼を悩ます。

帰国後に上梓した『ライ麦畑でつかまえて』は、出版当時は軽すぎるとかクレームがついたりしたけれど、その後大ヒットとなり、映画制作時(2019年)でも売れているとのこと。
『九つの物語』『フラニーとゾーイ』の書名も出てきて懐かしい。人気作家になっていくけれど彼自身は森の中で社会との交流を遮断した生活を続けて91歳で没したとのことでした。

どの本も文庫本で購入したものの、ちっとも私の血肉となっていないのは確か。感性不足だったのか。読解力不足だったのか。苦笑

青年期のど真ん中に、大きな戦争があった世代だということ、その時代の人たちが退場していって、今の社会の構成メンバーは自分の問題としての戦争を知らない。歴然として差があるのでしょうね。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (さなえ)
2021-05-16 09:53:44
まあまあ青春時代の懐かしい名前がw。

サリンジャーは一世を風靡しましたねえ。
勿論、ワタシも彼の作品はすべて読みました。といってもあっという間に消えていった記憶が…。
サリンジャーに追随するように庄司薫がでてきて彼の本も新鮮で夢中になりましたが、こちらも数冊で…中村紘子さんの死後何をしているやら。
若者はすぐに年を取り若い感性は一時的なもので終わるのかしらねえ。
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Unknown (案山子)
2021-05-16 10:02:26
サリンジャーは今でも読まれているそうで、「ライ麦畑、、、」は20世紀の出版物として後世にも残る一冊とか。庄司薫の「赤ずきんちゃん、、、」は、図書館の読んでいた場所まで記憶にある。若かったね〜〜。
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