久しぶりの本

舞城王太郎の『阿修羅ガール』。
舞城くんのは、前見た作品があまり気に入らなかったせいか、
何となく遠慮しておりましたが、今回頑張って手に取って読みました。
おお、面白いぞ。展開はちょいハテナ系ですが。
でも、共感できる文章が多い。
『でも多分きっと、人が人を好きになるときは、相手のこことかそことかこいうところとか
ああいうところとかそんな感じとかそういうふうなとことかが好きになるんじゃなくて、
相手の真ん中の芯の、何かその人の持っている核みたいなところを無条件で好きになるだろうと思う』
ここが、一番好きな文章です。そうだ、こんな風に人を好きになるんだ、って思いました。

あたためるものは

先日、新婚家庭のお家にお邪魔しました。
先週にハワイで挙式してきたばかり。
両方とも１０年来の付き合いの仲の良い友達です。

二人は８年も付き合っていたのですが、長い春を終え、ようやく一緒になりました。
今でもラブラブの二人。うらやましいな。

前も書きましたが、結婚って本当にタイミングだと思う。
彼の結婚したい時と、彼女の結婚したい時が一致すればね、うまくいくんじゃないかな。
もちろん、お互いにその時に相手がいなきゃ、だけれども。
単に結婚したいだけで、相手がいないと、とーんでもない人と結婚しちゃうしね。
友達の奥さんがそうで、２５歳までに結婚する、って宣言していて、とりあえず
身近にいたその友達と結婚したんだそうな。。。いいのかな、それで。。。

私は今まで本当に結婚願望が薄くて、あまりピンとくることもなかったのだけれども
この年まできて、周りが結婚してとても楽しく二人で過ごしているのを見て、
何となく、二人で過ごすのっていいなあ、と思うようになりました。
楽しみは倍に。悲しみは慰めてもらえるし。
何よりも、日常のささいな出来事をちょっと報告出来るのが一番うれしーのだ！
TVを見ていて、一緒に笑ったりとか、外を散歩していて面白いものを見つけたりとか。
そんなどうでもいいことでも、ねえねえ、って話せる人がいるのはいいよね。
実は、去年の今頃まで私は妹と同居していたので、恐ろしいことに、これを妹と
分かち合っていたのでした。だから結婚出来なかったのかー。くそー。

それで結婚したいという気持ちがむくむくわいてきているので
次に付き合ったら、その人とは結婚したいなあ、と素直に思えると思います。
といってもその次が難しいんだよね。なかなか好きな人出来ないしなあ。
なかなか。側にいて、湯たんぽのようにじっくりあたためるものなのでしょうか。
それとも急騰する湯沸かしのように急激にくるものなのでしょうか。
いずれにせよ、それはなんだかすぐ近くにあるような気がします。
なんだかネ。