桜子でーす

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天候不順の一日

2012年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
10月23日(火)

曇ったり晴れたり、何とも忙しい日になった。天気予報通りに空模様が怪しい。
庭のシラカバの枝が強く揺れているので、余程の風だと分かる。この時、私は寝たままの姿だ。(何と無精者!)

矢張り、今日も山へは行けない。別に残念だとも思わないのは、何時だって行ける場所だからと、多寡をくくっているからだ。

富士山へ行っても。なかなかご機嫌な富士山には出会えない。素敵だと思った時には電線が邪魔をするし、どうして、電気会社は電線の処理を工夫しないのだろうかと、何時も思う。

山へは何時だって行けると思っているが、気になる事が一つある。
それは何時頃から紅葉が始まるかと言う事だ。兎に角、紅葉の時機を逃さない様に出掛けたい。

かつては紅葉を追って、あちこち出掛けたが、もう、面倒になってしまった。
せめて、自分の庭に二本ある楓が赤く染まるのを待つだけである。
この楓も、当時、出入りしていた植木屋に頼んだところ、最初の立派な木は根がつかず枯れそうになって、新しく代わりの木を二本持って来た。余り細いので騙されたような気がしたが、年数が経つに連れて、逞しくなっている。

真っ赤に染まった楓の葉がキラキラ輝いた事があった。私はカナダのメープルシロップの事を思い出した、葉をそっと舐めてみた。本当に甘い味がした。早速、姉を呼んだ。「あ、本当に甘い!」と喜んでくれた。
その甘さも、長続きするものでもない。自然の力に感心するばかりだが、毎年、甘いと言う訳でもないと気がついた。

以前は大月の猿橋へ何度か出掛けたものだ。
橋桁の無い立派な橋が渓谷の上に架かっている。赤い橋と紅葉のコントラストが美しく、渓流に彩りを添えていた。
橋の側にある茶店には、確か麹町小学校だったと思うが、疎開をした時の感謝状が飾られていた。当時の子供達はこんな田舎で淋しかっただろうなと思ったものだ。

河口湖湖畔のモミジも美しい。あちこち探せば驚く程あるのだが、もう、見に行く気も起こらない。
無精者には、困ったものだ。








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