桜子でーす

日々の感想や思いついた事柄を写真や文章に表しました。ビジュアルに表現出来ると嬉しいな!

満開の花を切る

2014年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム
11月17日(月)

久しぶりに剪定用高鋏を取り出して、我が家の庭で真っ盛りの花の枝を何の容赦も無く切り取った。

『何の容赦も無い』なんて言うのは、この樹が、本当はせっかく奇麗な花盛りを決め込んでいるのに、どんどん散っていく花びらの所為で他の植物や辺りの物を汚して、その花の持つ本来の美しさを半減しているからだ。


さぁて、この花、何と言う花だったかな?忘れてしまった。
しかし、多分、Uさんが教えてくれるかな?なんて安易に考えていた。
今日のメールを開いたら、早速、彼女からのコメントが入っていた。
早い事、早い事!
あ・り・が・と・う!
Uさん!!

さすが、Uさん。『野牡丹』と言うのだそうだ。
Uさんは植物に詳しいので、何時も頼りにしている。


早速、ネットで植物図鑑を開いた。残念ながら、この図鑑では出ていないので、もう一冊調べ直した。
しかし、見付からない。
その内に、別の本も開いてみよう。



久しぶりに、剪定高鋏を持ち出して、鮮やかな濃いピンク色の花を一斉に咲かせている『秋牡丹』の枝を切り始めた。
この鋏を河口湖から持ち帰ったのは、随分、前になる。
『女性でも軽くて持ち易い』と説明書にあったと覚えている。
結構、今の私にでも負担が掛からないと見た。
しかし、上を向きながらの長い作業となると大変だ。
先ず、気になるのは、首の事。急に心配になった。


情け容赦もなく、真っ盛りの花が付いた小枝を切り取った。
中には蕾ばかりのもある。無惨!
日頃、植物の手入れには、少しでも支障が無い様に気配りを見せる自分なのに「なんて酷い事をする」と思いながらも、心を鬼にして手を安めない。


すっかり切り取った。これで、今のところは大丈夫。
お陰で、腰が痛くなり足がヨロヨロする。
でも、誰も手伝ってはくれないから仕方がない。
結局、他人には頼れないと言う事か。

ススキの穂が可成り開いている。これも気にかかるが、後回しにしよう。無理、無理。



花を切っている時、表から声がかかって来た。
最初は、何か宣伝に来た人物かと思ったが「その花を戴けませんか?」と、ショッピング・カートを持った高齢の女性が尋ねたのだ。
「えーえ!どうぞ、どうぞ!いるだけお持ち帰り下さい。この花は散り易いから大変ですが…」と喜んで答えた。

結局、殆どの花の付いた枝は、彼女の腕に抱かれて帰って行った。
多分、以前から、華やかなこの花の事が気になっていたのだろう。
今日は彼女にとってはチャンスだったのだ。
あの花で、部屋を飾ったり、仏様にも供えたのかな?と思ったりした。

ススキも上げたかったが、もう、切り取る元気は無い。
日頃、殆ど、会話も挨拶も交わした事のない人が多いけれど、庭の草木を通して親しみが生まれて来れば良いのになぁと思う。
その為には、私自身の心構えの大転換が大事だと思うのだが……。


 * 今月の花




 * 1年前
 















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