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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

気仙沼に到着

2022年08月03日 | 東北シリーズ


バスは雨の中を北上し、気仙沼に向かっています。


津波が屋上まで達した高野会館を通過。ここは震災遺構として登録されました。
語り部バスに予約して参加すれば、ヘルメットをかぶって中に入れるそうです。
それに参加するならこのあたりに一泊しないとなあ。


まわりの住宅街はすべて消え失せ、いまは全部更地で、刑務所の高い壁のような
防潮堤だけが見えています。


長い間工事していた防潮堤は、震災後10年以上が過ぎて完成してきたようですね。


なんだか悪夢が現実になってしまったような景色ですw


少し高いところを走ると海が見えてホッとする。やっぱり視界って大事。のんきな
観光客だから言えるのか?


まもなく気仙沼。郊外はまだこんな感じ。大島に渡る橋が見えてきた。


そして三陸高速道路の橋も完成。


南気仙沼のあたりにもちらほらと家が建ち始めています。


気仙沼駅に到着~。ちょっとバスが長かったなあ。。。


気仙沼駅は高速バスのBRTと線路が混在。今回はここで降りず、バスを乗り換えて
もうひとつ先の、新しく市役所の裏に出来た「内湾入口」まで行きます。10分ほどの
待ち合わせなので、乗ることにしたのです。

石巻で切符を買うとき、自動販売機では気仙沼までしか買えませんでした。窓口に
行って、「気仙沼のひとつ先の内湾入口まで下さい」と言ったら、新しく出来たからか、
駅名がマイナー過ぎるせいか、おねいさんはぶあつい資料を開いて調べていました。
料金は同じでした。「同じ料金でも、販売機で気仙沼まで買ってしまったら内湾入口で
乗り越しになってしまうんですよね?」と聞くと、「そうです。追加料金を払うことに
なります」と笑顔。その場合は改めて初乗りひと駅ぶんを払うことになるのかーw


バスは少し高台の新しい駅に着きました。


一瞬これが市役所なのかと思ってしまいました。役所は降りたところにあるんです。


ここはもう港に近いので便利です。次回からはここを使おうっと。


おうおう、ヴァンガードやってるな♪


おお、この歴史的建造物、放置されたままでしたが工事が入ってて、一階部分が
補修されてます。どう使うんだろ?


7年前の画像。一階部分が津波にやられてまだ板張り。でもさー、
補修して元通りにするわけでもないんだなー。あのガラスのブロックを
組み合わせた壁が時代を感じさせてたのになーw


石巻から気仙沼に向かう

2022年08月02日 | 東北シリーズ


さてさて、石巻ともさようなら。今度は3泊くらいしますよー。


気仙沼に向かうにはJRに乗って前谷地で乗り換え。津波で線路が流されたために終点の
柳津でかつて線路だったところを通るバス高速輸送システム「BRT」を利用します。
それは「バス・ラピッド・トランジット」(Bus Rapid Transit)の略です。わからんよ


毎度利用していますが寂れた駅です。三陸を突き抜ける高速道路が開通したので、
地震に関係なく寂れたままでしょう。高速道路を通るバスは通ってるのかな?
私は鉄道優先なので、調べてもないんです。


冬に来たときには一面が雪景色でした。のどかなローカル線です。しかし驚いたことに、
電車はじじばばで一杯!ボックス席は全部取られてしまいました。なのではじっこの
横座り席にひとり座りました。でもこのようにうしろの窓がよく見えるぞ^^
おそらく県民割とかで、じじばばがワンサカ旅行に出てきているのでしょう。


はるかかなたまで田んぼが続いています。




これだけ手入れされているのに、農民を見ることはほとんどありません。




さてさて前谷地に到着。津波がここまで来て、線路が終わっているのです。
みなさんゾロゾロとバスに乗り換えです。


あちらの赤いバスに乗るわけです。約30分ほどの待ち合わせ。太陽は照っていますが
山の向こうの雲行きが怪しくなってくる。


ゴロゴロと雷が鳴ってきました。バスに乗るまでには降らないでくれー。

ちなみにバス停で行列が出来ており、私は数人目でした。並んでいると、うしろの
おばさんがそのうしろのおじさんをつかまえて実にどーでもいい話を続けていました。
おじさんは適当に相槌をうっていましたけれど、並んでいる人たちはみんな黙って
いるので、その会話、というか一方的なおしゃべりを延々と聞かされていました。

ようやくバスが乗客を乗せるために移動してきました。出入口は列のちょっと後ろに
止まりました。私より後ろ、おしゃべりのうるさいおばさんの前あたりです。
ドアが開くと、列の一番前の人がそちらに向かうのをみんな待ちました。

すると! 全然ならんでいなかった初老の女性がすごい速さで突進し、一番先に
乗り込みました。それを見たせいか、私のうしろのうるさいおばさんも負けじと
列を離れて乗り込みました。割り込んだ二人を見たあとに、残りの列はきちんと
前から順番に乗って行きました。文句を言わないところが日本人だなあ~と思いました。


バスに乗り込んだ直後にものすごいシャワー! もしあと2~3分バスが乗せて
くれなかったら、みんなずぶ濡れだったでしょう。


あっという間のどしゃぶりでしたー。


石巻の夜は「こまち」で

2022年08月01日 | 東北シリーズ


灼熱の日差しのもとに半日ずっと外を歩いたので汗びっしょり。宿で洗濯をして
風呂に入り、リフレッシュして酒場に向かうのでした。


石巻マラソンのおかげで一泊になってしまい、そんな街をあげてのイベントだから
酒場はまさか貸し切り打ち上げパーティーなんてことになってないだろうな、と
心配になったので、もう一週間前から「ひとりで伺いますが」と予約しておいたのです。

するとカウンターのはじに先客がひとりで、真ん中に「予約席」と箸が置いてありました。
「普段はひとりだから予約などしないのですが、今回は特別なのですみません」と
言うと、「予約してくれたほうがいいです。前もって張り合いが出るから」とおっしゃって
ました。そおかー、次回からもそうしようかなー。


なんと「綿屋」がなかったっ!!! あーれー。仙台でも松島でも控えてたのに。。。
はっはっは。そういうもんだよねェ。
先客はここの常連だそうで、「この店には割烹の板前なんかが来る、いい店なんだよ」と
絶賛でした。俺もそう思いまーす^^


この店は月曜定休なので、あちこち他の店が定休日である日曜にやっていてくれて
ホント嬉しい。店の雰囲気がいい、酒と肴が美味い、ママさんがすごく感じいいと、
すべて揃った店です。なので石巻は旅行に訪れる街ではなく、この店に来るために
やってくる街となりました。


ママさんは隣りの客と会話がはずんだ頃合いを見てうしろのキッチンへ行き、この
ような料理を出してくれます。先客とは旅の話が続きました。あとで聞いたら、
観光関係の仕事をしているそうです。これから気仙沼に向かうと言うと、「あそこに
行くならぴんぽんという酒場がいいよ」と言うので、「それは毎回行くところです」と
ぴんぽんの話題で盛り上がる。

さらに「ヴァンガードっていい感じの喫茶店があったんだけど・・・」と言うので、
「あそこはオーナーもマスターも亡くなって一時閉店していたけれど、いまは地元の
有志が再開させていますよ」と教えてあげました。やっぱりいい店はみんなから
評価されているものです。


その先客は帰ろうとしていたところだったのですが、話が盛り上がって「もう一杯」と
なり、つい長居してしまったようです。よくあることですねェ。いいことです^^


この日は2軒目に行く気はなく、腰を据えて飲んでいたら、地酒は全種類飲んで
しまいました。「次はどうしようか」と相談したら、「埼玉のお酒はどう?入間って
ところのよ」と勧められました。なんとー、この春まで働いていた所のすぐ近く。
知らなかったぞー。埼玉はあまり全国的に有名な酒はありませんが、数は多いの
です。いくつか小さくていい酒蔵があるとは聞いていましたが。これもまあまあでした。


いつしか若い客が来ていて、スマホをいじっているので無視していましたが、
あちらも酔っ払ってきて話に参加。なんと建設関係の下請け会社の社長さんでした。
旅行の話が続いていて、「休みがとれないから全然行けない」なんて言っていたの
ですが、経営者で仕事に専念している様子でした。まー俺も若い頃(いまも若い?)
そういう時期があったかなー。


スイカがあったので、最後に切ってもらいました♪私はスイカが大好きなのですが、
でっかいのをひとりで買っても食べきるのが大変です。最近はスーパーで小さいのや
カットしたものを売っていますが、それは食べる気になれないからなあ~w

コロナでしばらく来られませんでしたが、久しぶりに来られてよかったです。