前山寺を見たあと、ふたたび散策に戻ります。空気は澄んでいて実に静か。
少し山に登ってゆきます。
パンフレットには「塩田城址」とありますが、残っているのはこのような碑だけ。
塩田城は鎌倉時代中期、1277年に北条義政がここに建てたらしい。そして1553年に
武田信玄に攻められて落城したそうです。
そんな歴史が残されているので、上田市が昭和50年頃から発掘調査を始め、いろ
いろと発見があったそうです。それで北条氏の館は、このあたりにあったとわかった
そうです。
700年以上前の殿様も、この山の景色を見ていたことでしょう。
見事に柿が実っています。これだけあるってことは、渋柿なんだよ(^益^)w
こっちはみかんだ。
遠くの山には雪が積もっています。暖冬じゃなければ、本来今頃はここら一帯が
雪景色になっていてもおかしくないはず?
こんな景色を毎日見て、ひとり静かに暮らしてみたいとも思う。食材などを買う
店や居酒屋などは遠くて不便だろうけれど。逆に便利な町に住んで、こういう
ところにはたまに来るほうがいいのか?
パンフレットに「塩田の館」とあり、「北条氏由来の出土品も展示されている」と
書いてあったので、古い歴史ある建物かと勘違いしておりましたが、まあ普通の
観光地の食堂でした。
ほとんど人に会うことなく静寂の中を歩いてきたので、入り口で中から大騒ぎの
声が聞こえてきたので入るのをためらいました。もしかすると団体で一杯なのか?
ちょっと座って昼飯は他の場所を探そうかと考えていたら、中から女性が出てきて
私に話しかけました。
10人ほどのグループがワイワイやっているだけで、中は広いし遠慮なく入って
くれとおっしゃるので、そこで拒否して出ていくのもなんなので入ることにした。
すると画像のように、大騒ぎの主はたしかに10人ほどの老人グループでした。
昼だというのにすっかりできあがっていて、酔っ払って大声で話す。蕎麦を待つ間に
見ていて面白かったのが、誰も人の話を聞かず、音量で負けじと大声で自分の話を
全力で続けている。お互いの意思疎通なしでしょ、こりゃ(^益^;
う~む、私も酔っ払い過ぎて翌日に覚えていないことがあるが、こんなふうになって
いるのであろうか。いや、なっているのであろうな。。。
ここのおばさんが打った蕎麦だそうです。左に小鉢が2つ見えていますが、最初に
これが出てきて「こんなん出されたらお銚子を頼むかな…」とかなり悩んだので
あるが、まあ酔っ払い軍団を見ながらひとりで酌をするというのも微妙な気分なので
やめておくことにしましたー。
塩田平の散歩は続きます。今回は画像がきれいだぞォ~^^
しばらく歩くと、山にさしかかったところに前山寺があります。
本堂の屋根が素晴らしい。まるでコアラの毛皮のよう?
こういう形の調和を眺めていると、目を離すのがもったいないくらい惚れ惚れして
しまいます。お寺の本堂ですが、作っているやつは芸術家としての美を追求する
執念を持っていたのでしょう。
大きな鐘がありました。ちょうどお坊さんが出てきて、ゴォ~ン!とやったの
です(^益^)b
この凛とした三重塔は、重要文化財だそうで。
お寺はちょうど山のふもとに入り口があり、敷地は傾斜になっているので、
奥に進むとだんだん高くなり、このように全貌を眺めることができるのです。