さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

崎津教会とかき氷屋さん

2017年10月08日 | 九州シリーズ



崎津教会です。「天草メモリアルホール」のポスターに、「天草の教会を見物するには
予約が必要です」と書いてあってびっくり。すぐにHPを確認すると、「3日前までに
予約が必要です。それ以降になった場合には、メールか電話で確認のこと」と書いて
ありました。もう2日前なので、すぐに見物希望のメールを出す。

すると翌朝携帯に電話があり、許可を得ることができました。「ひとりで。13:36に
バスが着く予定なので、13:45頃に教会に着くと思います」と細かいアポイントメント。
対応は感じのよい人でした。



歩いてきたので少々早くの到着。約束の時刻がくるまで時間を調整したのですが、行って
みると誰もいません。ドアは開いているので中に入りました。予約など取ってなさそうな
観光客も入っていきました。いったい人数や時間、3日前まで、メール、電話など、
何のための細かい予約だったのでしょうか。。。



内部は撮影禁止ですが、崎津資料館で展示されていた写真です。畳敷きなのです。



次のバスまでだいぶ時間があるので、お休み処に入りました。シロップのサービスしすぎで
ちょっと甘すぎたかな~^^;

客も俺だけだし、初老のご夫婦ものんびりしてらしたので、おしゃべりが始まりました。
大江教会から歩いてきたと聞いたらびっくりしていました。「30分で行けるって言われた
のですが」と言うと、「1時間半はかかるよ!」とおっしゃる。おばちゃん~~~w

天草は平成の市町村大合併で大きな「天草市」ができましたが、一部、島の北西部だけ、
小さな苓北町(れいほくまち)が合併を拒みました。そこには火力発電所があり、
潤っているから他と一緒になりたくなかったのだろうという話です。感じ悪いですねえ。
まるでオイルが出るからイラクから独立したクウェートみたいな?

話は原発となり、川内原発が再稼働のはこびとなったこと、ここは県も違うので潤うことは
ありませんが、事故が起これば被害を受けるご近所であり、「もうだまされないぞ」と
怒っておられました。こういうことって、一部の儲かる人と犠牲になる人がいるんですよね。



かき氷を食べ終わってもまだ時間があるので、裏の神社を見に行きました。その上には
展望台もあるとか。店には荷物を置かせてもらったので、頑張っちゃうかー。



これがまた、だいぶ強烈な階段の連続でした。まーた汗だく。。。



こんなに高い所なんだもん。教会が見えています。



静かで落ち着いた集落です。



湾のほうに目をやってみると。。。



何かの養殖でしょうか。

店に戻ってラムネを飲みながら聞いてみると、真珠の養殖なのだそうです。昔はこれが
盛んで、3~400人も雇って真珠を作っていたそうです。しかし「最低賃金保証」がある
ので、それを払うと採算がとれなくなり、ぜ~んぶ閉じてしまったとか。今あるのは
家族で細々とやっているだけなのだとか。

これは難しい問題ですね。例えば多くの人が職を失った被災地などで資本家が工場を建て、
「時給500円なら雇いますよ。嫌なら無理には言いません」なんて足元を見るようなことを
やったら、そりゃひどいでしょう。「最低賃金」という法律の存在意義もわかります。
しかし、その保証を守るのは赤字になるので無理だから、営業を続けることはできないと、
雇用自体が消滅してしまうのであれば産業は荒廃する。どうしたものやら。



この集落では「杉ようかん」が名産品だそうです。この店では、作ったらいくつかは
冷凍して、希望する観光客にとってあるそうです。私もひとつ買いました。お餅の中に
アンコが入っていて、杉が乗せてあります。ふんわり杉の香りが嬉しい。私は花粉症
なのですが、花粉はないので大丈夫^^; 「2~3時間で解凍されるから、柔らかく
なったら食べてね」と言われたので、その日にホテルに到着してから食べました(^益^)b

「杉ようかん」の由来は、琉球王朝からの使節船が台風に遭って崎津に漂着、打ち上げ
られた一行を地元の人々が救助し、そのお礼このお菓子の作り方を伝授したとか。

店の旦那さんは店の前のバス停の時刻表を確認してくれて、バスが来るのを外まで出て
私に教えてくれました。とても親切でやさしいご夫婦でした。ありがとうございました。



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