さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

日本最東端の駅へ ランドーの冒険記11

2022年10月07日 | 北海道シリーズ


ここは根室駅。終点駅なので、ここでレールは途切れています。根室は日本で一番
東の駅・・・と思うわけですが、そうではないのじゃー。


大きな地図だと、たしかに一番東の駅だと思う。


しかし、よおく見ると東根室駅が日本で一番東に位置するのです。


というわけで、次の町に向かう電車はホテルのチェックアウト時間からしばらくある
ので、歩いて東根室駅まで行ってみることにした。荷物を持っていき東根室駅から
乗るか、荷物をホテルに預けて往復し、根室駅から乗るか、後者の手ぶらでの散歩を
選択しました。


30分ほど歩いて東根室駅が近づいてきました。


アップにすると見えるぞ。無人駅どころか、駅舎も屋根もなさそうだ。


平屋の廃墟となった集合住宅地がありました。


あれが駅かー。


横にはナイス廃墟。これが駅前であります。


おお、「日本最東端の駅」と書いてあるではないかー。


おお、板が並ぶホーム。一日の利用者は二桁いかないはずだ。こうやって見に来る
だけのやつのほうが多いかも?


哀れな獣のような女 ランドーの冒険記11 

薄暗がりにいた白い毛の塊、それは唸り声をあげる骨と皮だけの女だった!ランドーは
出てくるように声をかけたが、耳は聞こえない様子だったので、引っ張り出した。すると
それは嫌々ながら四つん這いで動き、光の下に出た。髪をあげてみると、もじゃもじゃの
濃い眉は鼻の上でつながっており、斜視で目が見えない様子だった。リューマチを患って
いるようで、さらにライ病にも罹っているその様子は、痛ましく恐ろしくぞっとする
ものだった。

いつしかランドーはそこの住民たちに囲まれていた。ランドーは彼らに対して、アイヌ式
に挨拶をして驚かせた。自分は彼らの友人だと伝え、さっきの女性のスケッチを始めた。
彼女は最初嫌がって小屋に戻ろうとしたが、押しとどめると、片方の足は立膝、もう
一方は地面に折って寝かせ、片方の手で顎を支えるという姿勢で座っていた。

ランドーが手早くスケッチを済ませると、住民のひとりはつかまえた熊を彼に見せた。
ランドーはその女を「狂女」と表現しているが、おそらくはその女の家族(子供たち?)
はときおり魚などを投げ与えるだけで世話をしている様子はなく、とても哀れに思う
のだった。



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